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ゴルゴンゾラの製造工程(ミルクを固めてカードを作ります編)



4月に訪問したゴルゴンゾラの工場の報告として、ゴルゴンゾラの作り方を5回にわたって解説して参ります。
楽しんで頂ければ、うれしいです。また、日本でもカマンベールやゴーダばかりでなく、ゴルゴンゾラのよ
うな本格的なブルーチーズが作られることを願っております。



これがゴルゴンゾラの工場内の全景です

 

1.これがゴルゴンゾラのチーズ工場の全景です。右手前の白とベージュの入れ物は、ゴルゴンゾラの型枠です。通路の左にはカードとホエーと分ける15個の長いバットのような台があり、布が垂れ下がっているのが見えますね。その先頭には、ミルクを固めるステンレス製の釜があります。職人さんは6人いらっしゃいました。

これがゴルゴンゾラを作る丸い釜です。

 

2.これがその釜です。タンクからミルクを注ぎ入れ、この棒を中央に立てながら適量の目盛りになるとストップします。使っている牛乳は、工場に近い3戸の農家から毎日届くそうです。出所がはっきりと分かっているのがうれしいです。

これがゴルゴンゾラの青カビの元です。

 

3.これがゴルゴンゾラの青カビのもとになるペニシリンです。100リットルのミルクにこれを20ml入れるそうです。

これはゴルゴンゾラのカリオ。

 

4.これはカリオ。レンネットのことです。ミルクを固める酵素でゴルゴンゾラに限らず、チーズ作りには欠かせません。

これがゴルゴンゾラのレンネットと青カビです。

 

5.青カビとレンネットをメスシリンダーで計量して準備しておきます。この釜は、600リットルのミルクが入りますので、120mlのペニシリンと200mlのレンネットが必要になります。この釜で12キロあるゴルゴンゾラが6個出来ることになります。

これがゴルゴンゾラのスターターです。乳酸菌がたくさん含まれています。

 

6.これは、12リットルの乳酸菌を培養したスターターです。まず、ミルクにこのスターターを入れてミルクを徐々に温めます。数10分後に青カビとレンネットをほぼ同時に加えて良くかき混ぜます。

ゴルゴンゾラになるミルクがほぼ固まりました。

 

7.時間が経つとゼリーのようにつやが出てきて、だいぶん固まってきました。職人さんが軽く指で表面に触れて固まり具合を確かめています。

いいチーズ工場の道具はどこも大切に扱われています。

 

8.先の2で見たステンレスの棒で真っ二つにカードを切ります。次に右にあるピアノ線を張った道具でカードを細かく切っていきます。最後に左の道具で全体を良くかき混ぜて、カードから水分(ホエー)に分けます。

ゴム長靴、エプロン、帽子、ゴム手袋、どれを見てもきちんとした服装をしていらっしゃいます。

 

9.このように釜にミルクを入れて、同様な工程を踏みながら、となりの釜へと次々に移動していきます。ゴルゴンゾラを作る作業は午前中で終了します。午後の時間は、全ての道具や床の洗浄を行なうのに使います。

            

ゴルゴンゾラの製造工程(ミルクを固めてカードを作ります編)