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シャッカにあるニーノさんのアンチョビ工場に行きました。(Sicilia,Sciacca)



2月19(月)の朝10時にシャッカのアンチョビ工場に着きました。ニーノさんのお爺さんが創めた加工場だそうで彼が3代目です。チーズマーケットでは、昨年の10月にパリで開かれたSIAL2006で、ここの営業部長のロベルトさんに出会ったのが輸入のきっかけでした。イタリア人と日本人がフランスで出会うなんて・・・。今日もこの話題から始まりました。こうして12月に初めてアンチョビを輸入したところ、札幌の飲食店さんにも好評だったので、継続して取引できる見通しが立ったので、現地に行ってみたいと思っていました。

ニーノさんのアンチョビ工場。シャッカの対岸のアフリカのチュニジアにもアンチョビ工場があるそうです。

工場の中はとても衛生的でした。といいますのも私達が中に入る時にシューズのカバーを付けて、使い捨ての白衣を着用するなど、外部の人間の立ち入りにも気を付けていることもその一つです。またどの部屋も掃除が行き届いていて、重機なども所定の場所に納まっていて、全体が整然としている様子でした。下の写真では、今日出荷するアンチョビの梱包された商品が並んでいました。

工場内の様子です。ここは、出荷する直前の準備をするところです。また、アンチョビを熟成させる場所にもなっています。


下の写真はアンチョビを熟成させるために缶が何段にも重なって塔のように高くなっている様子です。缶には蓋はなく、重石代わり円形の板が載せられています。この缶の塔に上から塩水をかけては、熟成するにつれて噴き出して流れてくるアンチョビのはらわたを洗い流しているそうです。回りには悪臭は無く、むしろおいしそうないい香りがしています。

塩漬けのアンチョビがぎっしりと入った缶が積み重なっています。缶の中のアンチョビが熟成すると肝などが噴き出すので、それを塩水で洗い流しています。

こうして数ヶ月缶の中で熟成させた後で、塩水でもう一度洗い流してから缶を逆さまにしてアンチョビを取り出すそうです。この段階では、フィレではなくて頭がないだけのアンチョビの姿になっています。

熟成させた後アンチョビを缶から取り出します。

製造工程の様子を1時間半あまりをかけて全て見せていただきました。とても素晴らしい工場だと感じました。見学を終えた後、事務所でニーノさんのアンチョビのいろいろな商品を見せてもらいました。説明を聞きながら、その都度商品をお皿に取り分けて、味見をさせてくれました。おいしいアンチョビの食べ方も教えていただいたので、後日皆様にもお知らせしたいと思います。

工場見学の後、さっそく商品の説明をしてもらい味見をしながら、どれにするかを決めていきます。

こうしてあっという間に全ての日程が終わりました。この後、ニーノさんが私達を昼食に誘ってくれました。ニーノさんの小学生の息子さんも一緒に来て、10人ほどでわいわいと楽しく頂きました。時計を見るともう午後4時になっています。何とゆっくりと食べたことでしょう!シチリアに来るとこんな感じでゆっくりと時間が流れて、もうそれだけで、豊かな気持ちになるのでした。


シャッカにあるニーノさんのアンチョビ工場に行きました。(Sicilia,Sciacca)