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サンネクテール・フェルミエを作っているマルティーヌさん。(2008年8月、オーヴェルニュ地方)



8月14(木)は、午前中にフルムダンベールの工場に行きました。しかし、実際に中に入って工場の製造ラインを見ることは出来ませんでした。思ったよりも早く終わったので、近くの村でマルシェ(朝市)が開かれていたので、行ってみることにしました。
 
今日もどんよりとした曇り空で、肌寒いです。気温は、15度を下まわっているようで、シャツを何枚も着込んでいます。村の名前は、TAUVES。私達が泊っているLa Tour−d’Auvergneの隣町です。マルシェに来た目的は、ひょっとしてサンネクテールの生産者が店を出していたら、見学させてもらえるようにお願いすることでした。偶然にも下の写真のようにサン・ネクテール・フェルミエを作っている農家の女性がいらっしゃいました。「日本から来ました。チーズを輸入する仕事をしていますが、サンネクテールを作っている様子を見せて頂けませんか?」と。するとすぐにOKをくれました。そして、時間を聞くと今日の夕方6時から作り始めるとおっしゃいます。今は、午前中なので明日の朝かと思っていたのですが、今日のうちに見られるとはありがたいです。住所を聞いて、夕方伺う事にしました。

このマルシェでは、チーズや酪農に関係したいろいろな小物を買いました。

マルティーヌは、この農家に嫁いで来た奥さんでした。3人の子供を育てながら、チーズを作っています。夫やその他の男たちは、牛の世話や搾乳をしてます。下の左の写真は、この農家のチーズ直売店です。そして、右の写真は、その店の右側の様子です。こちらが牛舎になっています。夕方だったので、今は搾乳の時間でした。


店の横に、チーズを作る作業場がありました。店との仕切りの壁には、横に長い大きなガラスがあって、中の作業の様子を見ることができるようになっています。美奈子店長は、そのガラス越しに作業場の様子をみています。私は、外に回り込んで、外の窓からこの写真を撮りました。下の写真は、カードからホエーを切った後、そのカードをすくって、左側にある型枠に入れる場面です。(サン・ネクテールの作り方は、後日詳しくお伝えします。)

マルティーヌさん。マルシェで販売した後、こうしてチーズを作っています。働き者ですね。

このお店では、サン・ネクテール・フェルミエとそのチーズの若いチーズが売られていました。若いチーズは、アリゴという料理などに使う事ができます。また、バターと生乳も売っていました。もちろん、生乳は空いたペットボトルがあったので、500mlだけ買いました。(40セントでした。)

美奈子店長とマルティーヌさん。

私達が、いた間にも、お客さんがたくさん来ていまいた。みなさん、サン・ネクテール・フェルミエ(1.5kg)をそのまま1個で買ったり、3個、4個と買っていました。チーズはこれがあればそれで十分な様でした。おいしい牛乳でした。牛を飼っている農家へいったら、ぜひ飲んでみてください。殺菌した牛乳とは、味が違います。こうして、午後7時半過ぎまで見せてもらい、宿に戻りました。現地で探して訪ねる農家の旅もまた楽しいものでした。(最後にいい事を思いつきました。農家を訪問する時は、日本製のハエ叩きをおみやげに持っていくと喜ばれると思います。こちらのハエ叩きは、軸が柔らかくて叩く時に軸が折れ曲がり時間がかかってしまい、ハエを叩けません。)


サンネクテール・フェルミエを作っているマルティーヌさん。(2008年8月、オーヴェルニュ地方)