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オリーブの実を大きさごとに分ける作業をします(シチリア島・イタリア)



収穫を終えたオリーブは、加工場に運ばれ、下のような機械を使って大きさごとに分けられます。(シチリア島の南西に位置するピスチョッタ・ピエトロ農園にて)

木で出来たオリーブの仕分け機。アイデアが詰まっています。 オリーブの大きさに合わせて隙間が5段階に分かれています。

最初に上の左の写真のようにオリーブを手前にある箱に入れます。するとオリーブが右の写真のような隙間がある長いレーンをゆっくりとこちらに向かって移動していきます。手前側がやや低くなるような傾斜がついています。しかし、それだけではオリーブは進んでいかないので、この機械はこのレーンを上下に細かく振動するように動かしています。

各地点のポケットからそれぞれの大きさのオリーブを集めます。 葉っぱもこのように見事に分けられます。


スタート地点の箱に近い側では、レーンにある棒と棒の隙間は狭くなっていて、手前側に行くほどそれは隙間が広くなっています。こうしてそれぞれの隙間よりも小さいサイズのオリーブが各地点で下に落ちる仕組みになっています。落ちたオリーブは各地点にあるポケットから取り出します。左の写真にその取り出し口が見えます。右の写真のようにオリーブの葉っぱなどは、一番手前側のポケットに溜まります。


大きさが揃ったオリーブ。


このポケットは便利な仕掛けがあり、下にバケツを置くと両脇が、ぱかっと外れてオリーブが一斉にバケツに落ちるようになっています。


小さい粒のオリーブはスライスしたり、オリーブパテにも使います。 大きいオリーブは種付きでそのまま塩漬けにされます。

こうして見比べますとオリーブの粒の大きさが違います。大きいオリーブは全体の10%もないので、値段も高いようです。また地元のレストランさんなどに売れてしまうので、ナターレさんに早めに予約をしてチーズマーケットの分を取っておいてもらいました。


オリーブの実を大きさごとに分ける作業をします(シチリア島・イタリア)