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自営業者は、自由な時間が持てるのでエネルギーが自然と湧き上がることが素晴らしい。



公立中学校の教員からチーズマーケットという自営業に変わって良かった事はたくさんありますが、「最大の長所は、毎日自由な時間を持てる様になった事だ。」と第1話で書きました。この「時間がある事。」が生きる上で最も重要だと私は気付きました。それは、自由に使える時間があると何か新しいことを始めようというエネルギーが出てくるからです。今回は、この生きるエネルギーの大切さについてのお話です。
 
私は、15年ほど前まで公立中学校で教員をやっていました。その頃の仕事は毎日とても充実していました。その分それだけ朝から夜まで、土日すらも休まずに一所懸命に働いていたことを意味します。でも、その反動が次のような時に起きていました。例えば、たまの休みに妻の美奈子とデパートやスーパーに買い物に出かけると、その途中でどっと疲れてしまい、一人でベンチに座って休むことが多かったのです。そして、美奈子に「この服とこれだとどっちが似合う?」と聞かれても、「うーん、別に・・・。」とか「好きな方にすればいいよ。」とか言って興味・関心を示さない態度でした。でもこれは正にエネルギー切れを起していたんだと気付いたのです。
 
先週の日曜日に私は初めて苗穂に出来た大型ショッピングセンターに出かけました。(あまりこういう人が大勢集まるところは行かないようにしていますが、・・)今ではもう以前の私のように一人ベンチに座ることはありません。買い物をするエネルギーに満ちていて、何を見ても興味が湧いてきます。ところが、買い物の途中であたりを見渡すと、以前の私のように疲れているのか?一人でベンチに座っているお父さん達を数多く見かけました。きっと毎日の仕事がきつくて、家族と一緒に買い物に来ても、途中でエネルギー切れを起してしまい、「買い物に付き合わされている!」といった消極的な気持ちになっていて、買い物を楽しめないほどに疲れているんだとその姿に過去の自分が重なりました。それ以外にも店にすら入らずに、ずっと車の中で家族の買い物が終わるまで寝て待っているお父さんの姿もありました。こういう成人男性の姿が休日の日本には多く見受けられるのです。

 2006年に買った餅つき機。もち米を蒸しておこわにした後で、餅をつくことができます。餅好きにはたまらない調理器具です。

しかし、今の私は違います。やる気満々と言いますかエネルギーが毎日湧き上がっているような気がします。仕事であまりにも疲れたら、次の日の朝は遅くまで寝ることも出来ます。通勤しなくてもよい自営業はとてもいい環境で働ける仕事だと思います。そして、自分の体の疲れ具合を考えて一年を通して自分のペースで生活することが出来るのです。
 
教員をやっていた頃に比べて自分の時間がとても増えたことで、私の生活がどう変わったかと申しますと、家事をやることが好きになりました。それまでは、掃除や洗濯や料理なんてつまらないなんて勝手に思っていたのですが、やってみると楽しいです。時間に余裕があるので、もっと綺麗にしようとか、もっとおいしいものを食べたいとか思うようになったのです。時間が持てたことで、家事もしようというエネルギーが湧いて来たのです。これは私の人生の中で初めての経験です。

自分で作った十勝産の小豆を使ったあんこと農家民宿はこばさんのもち米で作った餅をお昼ごはんの後で頂きました。

美味しいものを食べるには、材料を選んで自分で作るのが最もいいと気が付いた私は、平日でも餅をついて、あんこも作って和菓子にしておいしく食べています。以前の私なら餅は食べたいけれど、作る準備や食べた後の機械の片付けが面倒くさいと、少々味は落ちても店で和菓子を買っていました。でも、自分で作るおいしさを知った私には、もう市販の和菓子を買う気にはなれません。つまり、余裕のある時間が持てたことで、お金では決して買えない満足感を味わうことが出来るようになったのです。今こうして時間が持てる事で、エネルギーが湧いてくる生活が出来るので、今までやる気が出なかったいろいろな事に対して興味が湧いてきて、何でもやってみたくなるように変わったのです。

6月といえば、山菜が採れます。中でもフキは子供の頃から煮物でよく食べていました。これも仕事の合間に自分で作りました。

先週には、今が旬の山菜、フキをあく抜きをしてからエリンギと一緒に煮物にしました。こんな手間のかかるお料理を自分でこしらえる様になるとは、自分でも想像できませんでした。でも、仕事を自営業に変えてかつ自分の家で仕事が出来るようになって自分のペースで働けると、同じ人間でもこうもやる気の、潜在エネルギーの違った人間に生まれ変われるのです。

せっかくベランダがあるので、安全に布団を干すことができるようになりました。でも、いくらベランダがあってもエネルギーが無いと干そうという行動が起きません。

例えば、今日は朝からとても天気がいいので、ベランダで布団を干しました。子供の頃によく経験したあのお日様の香りがするふかふかの布団で寝ることは、とても幸せを感じる瞬間です。でも、どんなに料金の高いホテルに行っても、このような日干ししたばかりの布団の提供はありません。つまり、お金では決して買えない良い環境は、自分の家でのみ整えられるということなんです。その良い生活環境を整えるには、自分が動かないと起こらないのです。その為には時間が必要で、時間があることで「やろう!」というエネルギーも湧いてくるのです。
 
「毎日の通勤時間が全く無い!」もうこれだけでも、ずいぶんと自由な時間を持つことができます。やっぱり、主体的に人生を生きていくには、自由になる時間を出来るだけ多く持つことが重要です。それは、自分の中のエネルギーを多くすることにも繋がります。

エネルギーをたくさん持っている人に会うとともて楽しくなります。一方で、「♪大人のくせに自分のことで精一杯だった。♪♪♪」とロック歌手の歌詞にありましたが、今の日本は全くその通りの疲れた人が溢れている社会なのです。もっと我々大人の日本人は、より多くの自由な時間を持つべきですし、子供や社会的弱者にも目を向けられるような心のゆとりを持って助け合う社会にしていかなくてはと思います。時間が無さ過ぎる日本社会を変えていかないと。そうすれば、お金なんてたくさん無くたって、生活を自分達で工夫できて、より良い生活環境で暮らすことが出来るのですから。自営業は本当にいい仕事だと思います。いかがですか?次の仕事を決める時、自営業も選択肢の一つに考えれては如何でしょうか?自営業の仲間が増えることを期待しています。



自営業者は、自由な時間が持てるのでエネルギーが自然と湧き上がることが素晴らしい。