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「自分を白紙にしておけば、毎日あっという間に真っ黒になる。」  早乙女哲也

「自分を白紙にしておけば、毎日あっという間に真っ黒になる。」


早乙女哲也さんは、東京の天ぷら屋のご主人。これは、これから一人前の板前になる若い見習いの人達に向けたお言葉です。どういうことかと申しますと、今働いている会社や店で、ただボーっとして店にいるのと、何でも取り込んでやろうと思っているのとでは、全く成長が違ってくると仰っています。こんな会社や店にいても・・とか、皿洗いばかりで嫌だなぁーと思う前に、自分自身を白紙の状態にしておいて、なんでも吸収してやろうと思って働く事が大切だと。そうすればすぐに真っ黒になると。毎日、あっという間に真っ黒になると。今まで吸収できなかったことも出来るようになると。つまり、目先のことばかりに囚われないことが大切だと仰っています。何処にいても、どんな仕事をしていても、吸収できる事は山ほどあるのだから。それが自分に見えないのは、心構えに問題があると。肝心なのは何を吸収するかではなく、何でも吸収してやろうという気構えだということなんだと思います。

この「自分を白紙にしておけば、」というのには、現在の私もハッとさせられました。何も見習いの若い人にだけ当てはまる言葉ではありません。経験を積んだベテランの人にこそ、大事にしたい姿勢だと思います。現状に満足せず、常に人の話を聞いて少しでも前に進む。このお言葉も、出会えて本当に良かったひとつととなりました。


「自分を白紙にしておけば、毎日あっという間に真っ黒になる。」  早乙女哲也