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農家民宿「はこば」の田辺さんとよもぎを摘んで、草もちの作り方を教わりました。(4月2008 高知県・四万十町)



4月20(日)、朝9時ごろから「農家民宿はこば」の田辺さんと山菜採りに行ってきました。1時間ほどして帰ってからは、楽しみにしていた餅つきが始まります。一年前に泊まった時に、「餅が好き」と言った事を覚えていてくれた様で、とても嬉しかったです。前の日から餅米を水に浸して準備していてくれていたのです。餅米は、かまどで蒸している最中でした。^^)
 
餅にしたらどうやって食べたい?と聞かれたので、「草もちにして食べたい。」と答えると、奥さんの客子さんが、「そしたらお父さん、よもぎを少し採って来て。」と仰っいました。二人でまた出掛けました。下の写真の小川は、はこばさんから20mぐらいのとても近くにあります。「この川は、泊まりに来る子供達が橋から飛び降りたり、泳いだり、魚を捕まえたりしてきゃーきゃー言いながら楽しめる人気スポットなんだ。」と田辺さんは話してくれました。自然と向き合う機会が少ない都会の子供達も、この川で遊び始めると、たちまち本来の子供らしい遊ぶことが好きな素顔に戻るんだと言うのです。自然の力というのは、素晴らしいと思いました。

四万十町大正の中津川地区。360度を山に囲まれて自然がそのまま残っている素晴らしい村です。川の水は澄み、魚もたくさん泳いでいます。

さて、この橋のすぐ脇の土手には、よもぎがたくさんありました。早速、二人でむしり始めます。青々しい草のいい香りがしてきます。春のよもぎは、柔らかくてそのままでも美味しそうでした。

私よりも12歳年上の田辺さん。田辺さんの様な暮らし方をしてみたいです。そして、田辺さんのように歳をとりたいです。

よもぎの葉は、裏側が下の写真のように白っぽくなっています。そういえばそうだったなぁと子供の頃にお婆ちゃんの田舎で摘んだ時のことを思い出しました。田辺さんから、先っぽの方の柔らかいところだけを選んで摘んだ方が良いと教えられました。これが餅に入るとさぞかしきれいな緑色の草もちになるなぁと想像しました。

おいしそうなよもぎ。札幌で道端に生えているよもぎは、排気ガスがたくさんかかっている気がして食べる気になれません。

「はこば」に戻ると、客子さんがその中で更にいい部分だけを選り分けてくれました。それを流水で洗い、最後に大きなお鍋で重曹を入れて数分間茹でました。重曹を入れることで、アク抜きが出来ることと、綺麗な緑色を保つ意味があるそうです。

客子さんは、日本社会の事も真剣に考えている素晴らしい女性です。

下の写真が茹でた後の様子です。このままかつお節と醤油で食べられそうです。

食べるだけよりもこうして自分で作ると楽しいし、物が生まれる過程が分かるとより食べる事が面白くなると私は思っています。

客子さんは、さらにこれをミキサーに入れて細かくしました。こうすることで餅に入れた時に餅となじみ易くなるようです。また色もむらがなくなり綺麗に仕上がるようです。

田辺さんに教えてもらった草もちの作り方を参考で自分でも作ろうと思います。

よもぎの準備が出来ました。田辺さんは、石製の臼に蒸したてのもち米をいれて、杵で餅米をいろいろな方向から押しています。そして、それを見ながら客子さんは、細かく刻まれたよもぎを手で握って水分を出して、少しずつ臼に入れました。

石製の臼は、初めて見ました。私の実家の福井県では、木製の臼と杵でした。

いよいよ餅つきが始まります。この続きは、次回にどうぞ。
 
はこばさんでは、予約する時にやってみたい体験を話しておくと今回の様にいろいろと準備をして、お客さんの願いを叶えてくれます。こうした体験が農家の人と一緒に出来ることが、農家民宿の素晴らしい所の一つだと私は思います。特に子供の時には、親以外のいろいろな大人に囲まれて生活したり体験することは、子供の成長にとって、とてもいい事だと思います。「他人と触れ合う事が出来る」・・・これが出来るのが、農家民宿のいい所だと思います。


農家民宿「はこば」の田辺さんとよもぎを摘んで、草もちの作り方を教わりました。(4月2008 高知県・四万十町)