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ぶどう農家の奥城尚義さん方でピオーネを収穫して出荷作業をしました。大分県宇佐市院内広瀬のピオーネ農園(9月2007)



9月11(火)の朝7時半、農家民宿「せせらぎの里」の奥城尚義さんが育てているピオーネのぶどう園に収穫に行きました。待ちに待ったぶどうの収穫です。もうワクワクしています。この地域にもイノシシが出ることが多いので、ぶどう園の外側にはネットがぐるりと張り巡らされています。それでも毎年いろいろな被害があるそうです。そのネットをかき分けて、奥城さんがまず中に入っていきました。

奥城さんが、収穫用のコンテナーを持って、ぶどう園に入ります。今、朝7時半です。

奥城さんに続いて、美奈子店長も園内に入りました。朝露に濡れた葉に朝日が時折反射して、明るく眩しい空間でした。空気が澄んでいて気持ちがいいので深呼吸をしました。ピオーネが生っているのを見るのは初めてなので、いくつものぶどうが枝からぶら下がっているのを見て、ますますドキドキしてきました。

続いて美奈子店長が、腰に蚊取り線香をぶら下げて進みます。

まず、奥城さんが、どのようにピオーネを弦から切って収穫すればいいのかを実際にやりながら、見せてくれました。全てのピオーネには、白い紙で出来た袋が被せてあります。袋の口は針金が通してあり、その針金を縛ることで、袋の中に雨などの水が入らないようになっていました。
 
畑の場所で日当たりの程度や何年経ったぶどうかも違うので、成育もバラバラです。なので、一つ一つのぶどうの熟し状態を袋を開いて確認してからでないと、弦を切ってはいけないとのことでした。

初めに奥城さんが、ぶどうの採り方を実際にやりながら教えてくれました。

それじゃーやってみよう!ということで、美奈子店長が近くにあったぶどうの袋の留め金を緩め始めました。朝露でどの袋も湿っていました。袋を破らないように慎重に触ります。

ぶどうにかかる紙の袋を外して、どれ位熟しているか色を見ます。

そろりと袋を下げました。すると、下の写真の様に見事な大きさの粒が揃ったピオーネが顔を出しました。「おー、うまそう!」・・・思わず私は声を出しました。すぐにつまみたい欲求を堪えて、切ってもいいかどうか二人で考えました。

赤いものよりも黒っぽくなったピオーネを収穫します。赤いピオーネならもう一度袋を被せておきます。

ぶどうは、熟してくるにつれて、赤い色から徐々に黒くなってくるそうです。出来るだけ黒っぽくなったぶどうを選んで収穫します。そして、まだ赤い粒が多いぶどうは、再び袋を被せてから、口を針金で縛り直すのです。こうして、食べ頃というか出荷に適したぶどうを探すのは、意外と大変でした。というのもそのぶどうが木の全体の中で、どの位置に生っているのかも見なければならないからです。例えばぶどうの房が4、5個ほど集まっている枝がある場合、どの房が先端に近くて、どれが根元に近いかを見渡して、どの袋を確認すればいいのかを見定めるのです。こうして、一箇所に集まっている房の全てを収穫するのではなくて、その内の一つか2つだけを収穫することで、残りのぶどうもその後でさらに大きくなり、黒くなって行くそうです。つまり、ぶどうの実ばかりを見るのではなくて、木のどの部分に生っているのかを見ることも必要だということを知りました。
 
また、ぶどうの粒の表面には白い粉の様なものが付いています。これは新鮮さをアピールする一つの目安なのだそうで、収穫時に手でぶどうの粒に触れて、この白い粉が消されない様に気を付けることも大事なようです。

これがおいしく実ったピオーネ。早く食べたいなぁーと考えていました。

ぶどうの収穫も出来れば、この様に早朝にやることが良いようで、よりおいしいぶどうが収穫できる様です。こうして、朝飯前の仕事が出来たことで、奥さん朝恵子さんの手作りのご飯がさらに美味しいものとなりました。ご飯を頂いてから、みんなで収穫したぶどうを仕分けをして出荷する作業も体験できました。とても面白いです。^^)次回につづく・・・。


ぶどう農家の奥城尚義さん方でピオーネを収穫して出荷作業をしました。大分県宇佐市院内広瀬のピオーネ農園(9月2007)