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バルサミコ酢のテイスティング(イタリア・ヴィニタリー)



今回、初めてヴィニタリーにやってきて良かったことがいろいろとありました。その一つが、アチェート・バルサミコ・ディ・モデナ協会が主催するバルサミコ酢の味比べが出来るブースです。こういった機会はあまり見たことが無かったので、早速挑戦してみました。

アチェート・バルサミコ・ディ・モデナ協会のブース。

今回出展しているバルサミコ酢は、30種類ほどあり壁の棚に並べてあります。1回の挑戦で、5種類のバルサミコ酢をテイスティングすることができます。データシートをくれるので、その中に載っているメーカーの名前や各バルサミコ酢の味の傾向と熟成させた年数などから、自分好みのバルサミコ酢を3種類選びます。選んだバルサミコ酢を見て担当の方が私達の好みからお勧めを2種類選んでくれ、合計5種類を試します。でもこの2つは、リストの中のどのバルサミコ酢なのかは、秘密です。試飲してからそれらがリストの中のどのバルサミコ酢なのかを当てるようになっています。うーん、面白そう。

ラベルを隠してナンバリングだけしてあるボトルのバルサミコ酢もあります。

それぞれを見たり嗅いだり飲んでみて、その印象を紙に書いていきます。考える項目は、見た目と香りと味わいです。まず手にもってグラスを傾けるとグラスに沿って流れるバルサミコ酢の様子から色の違いが分かります。また粘り気(濃さ)や艶も見て取れます。次にグラスに鼻を近づけます。見た目もそれぞれ違いますが、香りもまた別々なことがよく分かります。酢らしく酸っぱそうな香りがしたり、カラメルの様な甘い香りのもの、少し焼いたような香りがするものなど、違いが分かると面白いです。しかし、書く内容は簡単です。自分が好きか嫌いかを5段階評価にするだけです。専門用語など不要です。これは、とても良いやり方だなぁーと思いました。食べ物なんだから、「好きか嫌いか」これだけで十分なんです。私も大賛成です。面白かったのは、香りは酢のようにとても酸っぱそうなバルサミコ酢でも、実際に口にすると思ったよりも甘くて美味しかったり、またその逆だったりと香りと味とは比例といいますか一致しないものなんだなぁということが分かりました。私達が店頭でお客様にオリーブオイルの試食をしてもらっていますが、香りと共に味わいと両方を体験してもらうことが、とても重要だと再認識しました。

五感を総動員して味を見ることは、いい経験になります。

こうした機会は、普段の生活ではなかなかありません。しかし、これは一般の消費者にとって、とてもいい機会だと思います。主催者側もより多くの消費者にバルサミコ酢を知ってもらい理解して欲しいというのが狙いなので、チャンスがあれば是非参加して楽しんでください。


バルサミコ酢のテイスティング(イタリア・ヴィニタリー)