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オリーブオイルのテイスティングに使うグラス



Vinitalyに併設されていたオリーブオイルの見本市、SOLに出展していた成分分析機器のあるメーカーのコーナーで見かけたのが、この青いグラスです。実はこれはオリーブオイルのテイスティングに使うグラスなのです。

オリーブオイルのテイスティング用の青いグラス。


各オリーブオイルのメーカーのオリーブオイルを検査機関において、その優劣を決める時に、各オリーブいるが、どのような脂肪酸の成分比率になっているか、またカロリー数、そして農薬やその他の化学薬品が含まれていないかどうかを分析したり、味や香り色などを観る官能検査をします。各社のオリーブオイルをこのグラスに少しずつ注いで並べます。どのメーカーなのかはもちろん、産地なども分からないようにして、番号などの記号だけを各グラスに付けます。そして、ガラスのふたをします。この写真にはありませんが、この右側にこのグラス入れのトレーごと少し温められる機械があり、より香りなどが出やすい温度になるようにします。

オリーブオイルのテイスティング用の青いグラスと透明なふた。


そして、このように一つ一つを手に取り、ふたを取ってどんな香りがするのかを確かめて、記録していくのです。またこのように手でグラスを持つことで温度も下がらず、香りを構成している隠れた成分も良く分かるようになるのです。後でグラスに口をつけて、味も確かめます。

オリーブオイルのテイスティング用の青いグラスとそれに合ったふた。

また、上の写真の様にグラスとふたがセットになっているタイプのグラスもあります。これは、今回のSOLで1日に2回ほど開催されたオリーブオイルのいろいろな講座で実際に使われていました。では、ここで問題です。「どうして、どのグラスも青いのでしょうか? ワインのように透明なグラスの方が便利なような気がしますが、・・・・・」


実は、グラスを青くすることで、一つ一つのオリーブオイルの香りや味を観る時に、それぞれのオリーブオイルの色が見えないようにしているのです。どうしてかと申しますと、もしも無色透明なグラスにオリーブオイルを注いでしまうと、検査官がその色を見て、これまでの数々の経験から、どういう香りがするのか、どういう味がするのかがイメージされてしまい、官能検査の前に不必要な先入観を抱いてしまうからです。検査する全てのオリーブオイルの色が事前に分からないようにすることで、味の要因や広がり、どのような要因からその香りが構成されているのかについて集中して調べることができるのです。それがより公正で適切な官能検査につながるからなのです。ワインのテイスティングでは、透明なグラスにワインを注ぎ、鼻を近づけて香りを嗅いだり、飲んで味を確かめる前に、グラスを傾け、色や粘性などを見ますが、オリーブオイルのテイスティングの場合には、こうした理由から透明なグラスではなく、青色に染めたグラスを使うのです。


オリーブオイルのテイスティングに使うグラス