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羊のミルクの搾り方2(ロックフォール・南フランスにて)



このコーナーは、チーズマーケットで輸入している数社あるロックフォールの中から2005年6月に取材に行きました南フランスの現地チーズ工場などについて写真と共にお伝えしています。今回は、ミルクの絞り方の続きをお届けします。



サバティエさんとラルザック

 

1.順調に搾乳が続いています。牧羊犬ラルザックも様子を見ています。ラルザックは、搾乳が終わった後で羊達が畜舎に戻る時に誘導する役目があります。

みみがたれ気味が愛らしい顔のひつじさん。ラコーヌ種というそうです。

 

2.えさを食べ終わると、やっとこちらに目を向けてくれます。それまでは一所懸命に食べ続けていました。

吊るしてある黒い太いホースは、搾乳後に洗浄するためのものです。

 

3.搾乳が終わるとゲージが動いて元の位置まで戻ります。こうすることで通路が広くなり、羊も歩きやすくなります。

列は切れることなく続きます。集団生活が好きなのでしょうか。

 

4.最後の一頭もつられて畜舎へと向かいます。

サバティエさんの息子の奥さんが英語が出来たので助かりました。

 

5.写真の奥が搾乳場です。手前が畜舎です。この通路を通って羊が戻るのです。ラルザックが、もたついている羊を誘導していました。

天井が高く明るく清潔な畜舎でした。それにしても羊はいつも下を向いています。

 

6.ゲートが開いたところから、搾乳を終えた羊が入っていきます。画面右の赤○の方には、これから搾乳をする羊が集められています。

みんなが近くにいるから安心なのか、近づいても全く気にせずに干草を食べ続けます。

 

7.これがその羊さんたちです。やぎとの決定的な違いは、人の気配をほとんど気にしないことです。柵に近づいても黙々と下を向いて干草を食べています。一面に背中やお尻が見えるだけなのです。「うーんこれじゃ、顔が写せないよう。」 顔を上げているのは2,3頭だけでした。また、お互いの体が触れていると安心感を覚えるのでしょうか? 広い畜舎に放っても、皆が一ヶ所に寄せ集まって草を食べていることがよく見られました。

一方、こちらはブーゴーさんのやぎ。個性があり、行動が皆違います。

 

8.(おまけの写真)一方こちらは、ブーゴーさんのやぎの畜舎での様子です。私達が少しでも動くとこちらに顔を向け、こちらを観察してきます。また、そうした行動は一頭一頭でみな違います。羊さんには申し訳ありませんが、やぎの方がよく考えて自分の判断で行動しているのかなあと感じました。

二人ともよく働きます。羊をとても大切に扱っていることが良く分かりました。

 

9.次の羊を迎え入れるために、餌を木の箱に上から入れます。また吸引機のからみを直し、汚れがないか点検します。そして、入り口のゲージを開けるのでした。この日、搾乳をしたのは260頭ほどで、一時間ぐらいかかりました。牛ややぎと同じく羊も妊娠前や産後しばらくは搾乳は行ないません。また、若い羊もしません。サバティエさんのところでは、全体で400頭ほどの羊を買っていらっしゃるそうです。



・第1話;「ロックフォール・カルル社での青カビをチーズに植えつけるタイミング。」 


・第2話;「ロックフォールに使う羊乳の搾り方(ロックフォール・カルル社の契約農家)」 


羊のミルクの搾り方2(ロックフォール・南フランスにて)