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札幌市の注文住宅の良いところ(この家の暖房は、ヒートポンプと床下暖房です。)



下の写真のように5月16日、左官屋さんが基礎の内側をきれいにコンクリートを敷いて均してくれました。実はこのコンクリートにはある仕掛けがあったのです。この床下のコンクリートは暖房に利用するためでもあったのです。

今度の家は、店舗も住居部分も全て床下蓄熱暖房になっています。オレンジと白いパイプに熱源となる温水が流れます。

どうしてコンクリートが暖房になるかと疑問をお持ちの方が多いと思いますが、このコンクリートの中には温水を通すパイプがくまなく埋め込まれています。そのパイプの温水から出てくる熱がそれと接しているコンクリートに伝導して、時間をかけてゆっくりとコンクリート全体を温め、多くの熱を貯める役目をしているのです。そのコンクリートの熱が、日中にじわじわとその上にある床を暖めて、それが家全体を温めるという暖房方式なのです。それでは、5枚の写真でその工事の行程をご覧下さい。


 

1.まず基礎の一番下のコンクリートに左の写真のような白い敷き物を敷きます。これは基礎断熱FP板といって、地面からのあがってくる冷気を防いだり、この上の熱を地面に逃がさない様にするためにあります。

 

2.このFP板の上に鉄筋を組みます。鉄筋はあとでパイプを這わせる為の支えとなり、また後から流し入れるコンクリートの骨組みになります。

 

3.組んだ鉄筋の上に白いパイプを這わせていきます。施工した正和住設株式会社の方によりますと、家の外側部分は、パイプとパイプの幅を狭くして熱がたくさん行き渡るように工夫しているとのことでした。確かに写真の赤丸の外側に近い基礎の所には、パイプが密に走っています。

 

4.こうして、ほぼ全ての床下のコンクリート部分に、温水を通すパイプが設置されました。5月15日の月曜日、正和住設株式会社の三人の職人さんが、一日かけて仕上げました。

 

5.そして、次の日の5月16日、あのいいお顔をした左官屋さんが一人で全て基礎部分のコンクリートを流して、それを綺麗に整えてくれたのでした。左官屋さんがお勧めするには、コンクリートを塗る作業はあまり暑くない日がいいそうです。日が照らない曇りの日で、気温も高くない方があとからコンクリートに割れ目が出来たりする確立が低くなるようです。ゆっくりと時間をかけて固まるのがいいようです。何かおいしいハードチーズのコンテが出来る過程と似ていますね。



あとは、このパイプに温水を流せば、暖房ができます。その温水にする機械ですが、単なる電気給湯器ですと電気エネルギーを熱に換えるだけなので電気を有効に使えません。そこで今回は、エコヌクールという暖房用給湯機を採用しました。エコヌクールとは、ヒートポンプ式の暖房用給湯機のことで、大気の熱を利用してお湯を沸かします。大気中の熱を利用するため(電気は熱を運ぶ役割をしています)、消費した電力に対して3倍の電気を使うのと同じ量のお湯が沸くのがすごいところです。エアコンのクーラーとは逆の理屈で、外気の熱を自然冷媒(二酸化炭素CO2)に伝えて、それをポンプで圧縮する事で熱を生み出すのです。(同様にお風呂などに使うお湯を沸かす為のヒートポンプとしては、エコキュートという給湯器も採用しました。)その熱を水に伝える事で、水が温水になり、その熱がコンクリートに貯まり、じわじわとコンクリートの上のフローリングが暖まり、部屋も暖まるのです。私達はこの暖房方式を正和住設株式会社の社長の高橋正樹さんにちなんで、「高橋暖房」と呼んでいます。この方式が素晴らしいのは、熱をコンクリートに蓄えるのは、夜間に行なう事です。日中は暖房による電気は使いません。では、どうして夜間なのかと申しますと、深夜電力が通常の1/3ほどの料金で安く利用できるからです。夜間に蓄えた熱で、朝7時から夜の11時までは暖房の為の電気を一切使わなくても家全体が暖かいというものなのです。つまり、この暖房の素晴らしい点は2つあり、一つは電気を安く利用できること。そしてもう一つは、その安い電気をあまりたくさん使わないでお湯を沸かすことが出来る(エコキュートだから)という点です。この暖房のことを正式に何と言うかは分かりませんが、床下蓄熱暖房というのだと思います。床下暖房との違いは後日、説明したいと思います。その暖房が広まれば、部屋も広く使えますし、電気エネルギーの節約に大きな貢献をすると思います。今年の冬から暖かい生活が出来そうです。


札幌市の注文住宅の良いところ(この家の暖房は、ヒートポンプと床下暖房です。)