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札幌で注文住宅を作るなら天井も高くしたい。それも低予算で。



今回は、住宅の天井高についてのお話です。皆さんの自宅の天井高はどれくらいでしょうか? 現在のチーズマーケットの2階と3階の住居部分は、240cmです。日本では、天井高は240cmか250cmが多いようです。しかし、天井が低いと圧迫感がありますし、夏の暑い時にも熱気が感じられるので、私は好きではありません。そこで、どうせ家を建てるならと高くしたいと思い、いろいろなモデルハウスを回ってみました。大手住宅メーカーでは各社で独自の規格があって、基本は240cmでした。オプションで250cmや260cmに出来る会社もありましたが、費用は別途必要とのことでした。注文住宅といっても天井高すら希望を叶えてくれる会社はあまり無いことが分かりました。
 
ところが、蝦名さんは違いました。見積もりをお願いしたときから、「うーんそうですか、270cmですね。考えて見ます。」と常に前向きでした。そして、いろいろな研究機関とも相談しながら、一つのアイデアを出してくれました。それが下の写真なのです。赤い線は通常の柱の長さです。つまり、この赤線が天井高(250cm)です。一方、青い線は今回の天井高です。そうです、柱の長さ+基礎の一部の高さになっているのです。これで天井高は、270cm以上になりました。

比べてみるとこんなに天井高に違いがあります。

下の写真のように、基礎の部分を様子をもう少し拡大して見てみましょう。靴が乗っている高さが床の高さです。基礎から10cmほどでもう床にしているのです。つまり、一般的な日本の家にある高い床下が、ほとんどないのです。(北海道は夏が涼しいので床下を空気が通る必要が無く、むしろ基礎断熱といって、基礎部分から部屋に冷気が上がって来ないように密閉された構造になっています。)このようにして柱を標準の240cmから10cm長くしてもらい、さらに床下の部分の25cmをうまく利用して、合計で約275cmの広々とした天井高の部屋になったのでした。

これが床下の様子です。


靴が乗っている木片の厚みは、10cmです。その下のコンクリートには温水のパイプがびっしりと走っています。このパイプからコンクリートに多くの熱が貯められて、その熱が床のフローリングからじわじわと上がってくるのです。店舗部分も同じ工法を採用して3m近くになるそうなので、とても広々とした雰囲気のある店になると思います。どうぞお楽しみに。
 

それにしてもこの工法はとても素晴らしいと思いました。ただ柱を長くする訳ではないからです。その分材料費が抑えられ、構造自体も強度があって、暖房面でも無駄が無くてとてもいいと思いました。特許を取った方がいいのではと思います。蝦名さんと一緒に家を作っていてとても楽しいです。
 


札幌で注文住宅を作るなら天井も高くしたい。それも低予算で。