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隙間相当面積(C値)に素晴らしい試験結果が出た札幌のハウスメーカー(メデル蝦名建業株式会社)



今回は、住宅の性能の良し悪しの参考指標の一つである「住宅気密測定」の様子をお伝えします。7月27日の朝、新しい家の庭の野菜に水をやりに行ったところ、現場で蛯名さんたちに会いました。今から気密性能のテストをするとのことでしたので、早速カメラを取りに帰りました。

測定の様子を見守る蝦名さん(左)と高杉さん。試験をするのはタギさん。

インターネットやハウスメーカーのパンフレットでしか見たことの無い気密テストだったので興味津々でした。それでは、その気密性能の測定方法の様子をご覧下さい。

 

1.これが測定器の本体です。窓に設置した別の機械から送られてくるデータを処理しています。画面に見えるデジタル表示の内容は次のとおりです。上段の左は室内温度、その右は圧力差(Pa)、その右は、総相当隙間面積(αA)。下段の左は外気温度、そして右が風量です。

 

2.窓を開けて、その窓枠全体を密閉性の高い透明なフィルムで覆いました。そして、その中央に写真のような機械を設置しました。筒の中には、大きな扇風機のようなものが見えます。これを回転させて、家の中の空気を強制的に外に吐き出して、家の中を軽い真空状態(低圧)にします。

 

3.この機械を別の角度から見た様子です。矢印の方向に風が進む事を示しています。

 

4.高杉さんが外に回って、温度計を設置しています。そのケーブルを部屋にある機械につなげるために開けた小さな穴をテープでしっかりと塞ぎました。このように測定前には、家の全ての窓を閉めて、玄関ドアも鍵をかけて閉めます。また換気扇や換気口なども塞いでおきます。これでこの機械の筒以外には、理論上外気との出入り口(隙間)がないことになります。これで準備完了です。

 

5.合計5回、いろいろな強さで風を外に吐き出して、部屋の中の気圧を変えながら、家と外との気圧差を測定していきます。測定は自動で次々と行なわれていました。測定が終わると結果がすぐにプリントアウトされました。一番上の数字145が、この家の総相当隙間面積(αA)の値です。この家全体の中で見つかった全ての小さな隙間を合計すると、はがき1枚分(145u)ほどの面積だったという意味を示しています。

 

6.なるほど、機械のデジタル表示にも145と表示されています。隙間相当面積(C値)を計算するには、この145uを家の実質延べ床面積(u)で割算すれば出ます。しかし、今現在の私ではこの家の正確な実質延べ床面積は分かりません。ネットで調べるとそれは、「延べ床面積(建物の各階の床面積を合計したもの)に吹き抜け部分や 天井の高さなどを考慮したもの。」となっています。計算が難しそうです。後日、C値が分かった時点でお知らせしたいと思います。


この測定をした7月27日は家が完全に出来上がった状態ではありません。例えば、電気のコンセント部分はむき出しになっていたりしているので、完成すればこのデータより良い結果になると思います。正式な数字を待ちたいと思いますが、かなり良い結果が出たのではないかと思います。北海道における「相当隙間面積(C値)」の基準は 2.0cu/u以下とされています。この数字は小さいほど性能の高い住宅であることを意味します。
この家の契約書の数値から概算の延べ床面積を159.28と仮定すれば、C=145/159.28=0.91cu/uとなります。・・・最終的にはこの数値よりもさらに良いC値になるのでそれを楽しみに待ちたいです。こうして横山棟梁と佐藤大工さんの丁寧な施工技術の素晴らしさが、科学的データに於いても証明されたことは、とても喜ばしいことです。


隙間相当面積(C値)に素晴らしい試験結果が出た札幌のハウスメーカー(メデル蝦名建業株式会社)