| TOP |  お買い物方法 |  店舗紹介 |  新店舗TOPに戻る | 

札幌で注文住宅を建てるならメデル蝦名建業(株)さんがお勧め



今回は、チーズマーケットの新築工事をお願いすることになった住宅建設業者さんをどのようにして決めたかについてのお話です。

これが工事請負契約書です。4月6日(2006)に契約しました。

一般消費者が住宅建設業者(ハウスメーカー)と知り合う方法は意外と限られています。最も思いつくのが、各地にある住宅展示場に足を運んで家を見ながら、営業マンの説明を聞く方法です。私達もいろいろなメーカーの家を見学に行きました。一方、常設展示が出来ない小さいハウスメーカーの場合、現場見学会(完成した住宅を施主に引き渡す前に、施主の許可を得て土日などに一般公開する行事)で実物を見ることが出来ます。私達もネットで調べて、いくつかの小さなハウスメーカーの実物の家を見て、営業マンの説明を受けたこともありました。また、書店に並ぶいろいろな住宅関連の雑誌の中から、各メーカーが建てた家の写真と記事を見て、ピンと来たハウスメーカーにカタログを請求したり、電話をして彼らが過去に建てた住宅を見せてもらうこともしました。
 
こうした取り組みを5月から6月末まで行って、見積もりをお願いしたい会社を選びました。そしてこの約一ヶ月の間に自分達の建てたい家の見取り図を仕上げました。店舗部分と住宅部分の位置関係や大きさ、間取り、天井高、屋根の形状などいろいろとありました。それらを元に、具体的にどんな部材を使うのかについて、外部仕上げの内容や内装仕上げの床・天井・壁に使う素材の一覧表を添えてお渡ししました。これらを元に各社に設計と見積もりをお願いしたのでした。(こうした建物の設計をすることに大きな興味関心を抱く美奈子店長のお陰で、なかなか良い図面が出来ました。高校生の時から建物や部屋のインテリアなどに興味があったようで、住宅雑誌を買っては眺めたり、良い記事をスクラップして資料にして保存していたそうです。美奈子店長のお陰で今回の設計はとても良い物になりました。)
 
ところが、我々のお願いに対する各社の反応は、大きく違いました。12社中、期日までに見積もりを出したのは、たった5社。出さない残り7社のほとんどは、TVコマーシャルをしたり、大きな維持費が掛かるモデルハウスを所有する大手ハウスメーカーでした。これには驚きました。「出来ません。」と文書でお断りしてきたのはその内のたった1社だけ。あとの6社は、電話すらなく無反応でした。事前にお会いして名刺交換もして相談してきた相手に、こんな対応しか出来ないとは、呆れるやら情けないやらで、この先に大きな不安を感じました。彼らは自社で土地を買ってそれを建築条件付の土地として、お客と契約をして自分達の建物を建てることだけに忙しいのでしょうか?自由競争社会の中で、大きいくせに自分達よりも小さな会社とすら競争したがらないとは情けないです。逆に、きちんと期限内に見積もりを出した会社は素晴らしい会社なので、そうした会社と契約をしていけば欠陥住宅になる事は無いとも思いました。
 
見積もりをみると、その内容も様々でした。添付すべき見取り図や立面図が無いずさんなものを提出してきたり、こちらで提出した見取り図とは、形も配置も全く異なる設計をしてきた会社もあり、お客の要望を聞き入れてくれないのだなぁと感じました。また、見積もりを出さないのに、その後で何度もダイレクトメールを送り続けてきた大手ハウスメーカーもありました。
 
次に行なったのは、見積もりの内容の吟味と比較検討です。単に合計額を見ても素人には何も分かりません。そこで基礎工事や設備などの項目がずらりと並んだ見積書を項目別に点検して、一致する工事内容の箇所を拾ってはその内容と価格を比較していきました。また家を建てた後も長くお付き合いしていくわけですから、信頼できる人物でなくては困りますので、その点も重視しました。(この点から考えても転勤などで担当者が入れ替わる大手ハウスメーカーに対する私達の評価は自ずと低くなりました。)
 
7月(2005)に各社から見積書を頂いて、そのお返事をするのに2ヶ月間待って頂きました。それは自分達が建築の勉強して彼らに少しでも近づかなければならないからです。各営業マンの説明をより確実に理解できるようにしたいと思いました。また、間取りはもちろん、太陽光発電など自分達がやりたい事柄をこの時点で整理して、どのような構造や暖房、換気システムが自分達に合っているのかも考えなくてはなりません。
 
結局、見積もりを頂いた5社の中から2社に絞りました。そして新たに鉄骨構造のハウスメーカーと地元の小さな在来工法の工務店さんにも声をかけて合計4社に、ほぼ固め終えた私達の見取り図を渡して最終の見積もりを依頼しました。もちろんその間も各社の担当の方と何度かお会いして見積もりを作る上での彼らの疑問点に答えたり、逆に彼らが出来る事と出来ない事を一つ一つ確認していきました。すると、徐々に各メーカーの得意・不得意分野が浮かび上がって来たのでした。例えば、太陽光発電は出来るけれど、ヒートポンプを使った暖房は勧めしていないなどの回答を受けたりしました。徐々に各社の違いが鮮明に分かってきました。


「注文住宅です!」と謳っておきながら、意外とお客さんの要望に応えられない会社が多いことにと気付きました。こうしたハウスメーカーは、同じ部材を大量に発注して原価を安く押さえているので(注;その分安く売ってくれるわけではない。)、それ以外の部材をお客に使って欲しくないと暗に言っているようなのです。つまり、大きな会社ほどお客さんごとに一戸ずつ違う、真の意味での「注文住宅」にすることは元々出来ないのです。頂いたパンフレットには夢のあることが書かれていましたが・・・。

こうして、12月末に2つの会社が残りました。どちらも飛び抜けて素晴らしい会社なので紹介します。石狩市花川南にある(有)サトウ住建さんと札幌市西区八軒にあるメデル蝦名建業(株)さんでした。どちらも地元の会社で、年に10棟ほどを建てる規模で、どの家に対しても全社員が知っているような印象で、また何と言っても自前の大工さんがいて、いつも同じ大工さんが施工してくれるのが安心でした。また地元企業の為に営業担当者が転勤する事もないので一生長くお付き合いできるという点でも優れています。


一方、見積もりを頂きながらお断りしたハウスメーカーの名前をここではお教えできません。また見積もりすら出してこなかったひどい会社も言いませんが、札幌にもいい加減な業者がいることも分かりました。以下に何故私達の希望に合わなかったのかについてお話しておきます。
 
1.木造なのに外断熱を採用している会社。
2.暖房にストーブ(ペチカ)を採用していて、気密性と換気方法に無理がある設計の会社。
3.余りにもTVのコマーシャルが多く、噂では3割を会社の利益として最初に差っ引くらしい会社。
4.希望する床下暖房は無理だと言い、セントラルヒーティングを強く勧めてきた会社。
5.余りにも高い見積もりだった。(5,800万円)宣伝費や営業マンへの手当てなどが費用に積み上がる?
6.見積書のほとんどが「一式」の値段になっていて、詳細が読み取れない会社だった。
7.過去に建てた家を見学したら、あまりに寒い家だったのでこれは駄目だと思った会社。
8.2×4なので、私達が希望する間取りが無理だと分かった会社。
9.営業マンがこちらの話を余り聞かず、話がかみ合わなかった会社。


今回、私達が契約した会社は、メデル蝦名建業(株)さんでした。(有)サトウ住建さんは、パッシブ換気を採用して、床下暖房も可能でした。しかし、私達が採用したいヒートポンプの給湯機を使った床下暖房ではカロリー数が足りず、佐藤さんの方式では、別の高カロリーの暖房機(例えば石油式のボイラーなど)でないと機能しないという説明でした。この床下暖房の方式の違いと見積金額を検討した結果、今回はメデル蝦名建業(株)さんに工事をお願いする事になりました。しかし、パッシブ換気の家を建てたい方には、私は(有)サトウ住建さんを強くお勧めしたいと思います。パッシブ換気の住宅においては、札幌圏でもトップクラスの技術を持つ会社だと思います。


最後にメデル蝦名建業(株)さんについてです。昨年の5月に京セラさんから紹介された蝦名さん。元々太陽光発電の施工をお願いする為の出会いでした。しかし、蝦名さんの会社の事をお聞きすると、住宅も作っているという事でしたので、早速過去に作られた住宅を拝見して、最初の段階から見積もり作成に参加して頂きました。毎回の見積もり依頼に対して、いつもどの会社よりも素早い対応をして頂きました。仕事が素早く丁寧な蝦名さんの事を私達は密かに水戸黄門に出てくる「風車の弥七」みたいだと噂していました。5月に初めてお会いした時に感じたのは、蝦名さんのお顔にこれまでずっと正直な仕事をしてきた歴史が刻み込まれたような物静かで落ち着いた穏やかな表情が出ていたことでした。私達のこの10ヶ月間は、まさに蝦名さんの仕事の素晴らしさを理解出来るように成る為の勉強をしてきた期間と言っても過言ではありません。今回、こうして蝦名さんと出会う事が出来て、本当に良かったと思います。


これから3ヶ月の工事を通して、蝦名さんの仕事ぶりをご紹介していきたいと思います。日本各地には欠陥住宅に悩む多くの消費者がいるようで、そういう話を聞くと悲しくなります。先にあった話のように私達が最初に断った様な会社を選ぶと、多かれ少なかれこうした問題に出会うことになると思いました。そうした悲劇に遭わない為にも、素晴らしい住宅を建て続けている蝦名さんの仕事ぶりを知って、いい加減な業者を見分ける知識を養う事が大切だと思いました。そして、家を建てる全ての人が支払った金額に見合う質の良い住宅を手に入れられることを願っています。私も一消費者として、今回の工事を通して分かったことを広く公開していきたいと思います。最後に今回の取り組みで知ったのは、「派手な宣伝をしない・出来ない小規模で、札幌に根ざすハウスメーカーの中にこそ、リーズナブルな価格で高品質な住宅を建設できる良い会社が多い。」ということです。住宅を建てるときには大きな会社が安心だと考える人もいるようですが、今回の取り組みでそうではないとはっきり言えます。建設会社の大小ではなく、その人間の質が重要なのです。しかし、こういう素晴らしい小さな会社の方達は、そうそうTVや新聞には出てきません。自分達で時間をかけて積極的に探す努力をしないと出会えない方達だということも事実です。「良いチーズを探す」には、そして「良い家を建てる」には、どちらもそれに携わる良い人間を見つける事が最初の一歩であり、かつそれが全てなのだと感じました。


札幌で注文住宅を建てるならメデル蝦名建業(株)さんがお勧め