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ピッツァは、円形だけとは限らないんです。



10月13日の夜、モッツァレラの工場を案内してくれたジョルジョが、ピッツェリアに連れてくれました。そこで見たものは、下の写真のように円形ではなくて楕円形といいますか細長いピッツァでした。


横長のピザにするために伸ばされた生地。具はチーズとトマトだけです。

次の写真が焼き上がった様子です。これで4人分です。右半分と左半分で載っている具が違うので、2つの味のピッツァを一度に焼くことが出来るアイデアのあるピッツァの作り方でした。

釜に入れて2分もしないうちに出来上がりました。

次の写真は、別のお客さんのピッツァですが、このようにナイフで4つにカットをして、お皿に載せれば完成です。楕円形なので、両端の部分のピッツァと中央部分の2枚のピッツァの形は違います。それでも、どうやって出来たのかが皆わかっているので、形が違うことに異議を唱えるお客はいません。生地そのものがとてもおいしくて、存在感がありました。(粉と水が違うからでしょうか?)具に頼りすぎる日本のピザとは違い、飾りっけのない素朴なものでしたが、とてもおいしいピッツァでした。

あとは4等分に切って盛り付ければ出来上がりです。

私は、イタリア人のこうした形式や見かけに囚われない心の持ち様がとてもいいと感じました。チーズの勉強だけではなく、イタリアなどのヨーロッパを訪問するとこうした場面で、いろいろなことを考えさせられます。(日本の消費者は、包装の仕方や揃っていることなどの見た目や形の良さを重視して食品やお料理を選んでいますが、私はとても残念に感じています。)つまり、お料理や食べ物は、見た目よりも美味しいかどうかが一番大事なんじゃないかと思うからです。また、何といっても作った人の愛情が感じられるお料理がいいと思います。熱々をすぐに運んでくれるこのサービスも素晴らしかったです。

私も素人なので形や見た目はプロほど綺麗には出来ませんが、あまり形を気にしないで愛情と時間をかけて、これからもおいしいピッツァやその他のお料理を作れるように勉強したいと思います。そして、出来たものを一緒にゆっくりと味わう生活をしたいと思います。このお店のピッツァは、ニコニコしてお客さんを迎えていたご主人の人の良さがそのまま表れたような味わい深いピッツァでした。今日もご馳走様でした。



ピッツァは、円形だけとは限らないんです。