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夏から秋においしいチーズを探しにパリのランジス市場に行きました。2007年8月



8月9日(木)(2007)の朝、ランジス市場に行きました。今回も取引先の運送会社の方に迎えてもらいました。朝9時、曇り空でやや肌寒いです。市場に着いた後、さっそくズボンをもう一枚重ねました。シャツとジャンバーも着て準備が整いました。中に入るといつもと様子が違います。

どこと無く静かなランジス市場。ここもヴァカンスが影響しています。働かない月があるなんて、フランス国民は偉大です。

そうなんです。人がとても少ないのです。チーズも普段よりも2,3割少なく感じられます。フランスの8月といえばヴァカンスの月です。人々は働くことよりも家族と一緒に過ごしたいと願い、会社を離れ自宅や旅先にでのんびりするのです。こうしたメリハリのある生き方といいますか、働き方はとても素晴らしいと思いまし、見習いたいと思います。職種に限らずそれなりのヴァカンスが取れる労働条件や社会制度を勝ち得ていったフランス国民の行動力には頭が下がります。
 
さて、今回で今年のランジス市場の訪問は終わる予定なので、これから先何を輸入するかを見たいと思いました。また、チーズマーケットで人気のブーゴーさんのやぎのチーズですが、9月から11月までの3ヶ月は生産をしないので、代わりになる素晴らしいチーズも探したいと思っていました。そして、・・。下の写真のような形のやぎのチーズが見つかりました。

オーヴェルニュ地方のやぎのチーズ。ブーゴーさんが生産しない9月から11月の3ヶ月にこのチーズが輸入できたら嬉しいです。

レンガの様な形をしたブーゴーさんのチーズで言うとブリケットと同じ形をしています。オーヴェルニュの農家さんが作られたチーズのようです。表面の色や艶、香りも申し分ない仕上がりのチーズでした。オーヴェルニュは来年に行きたいと思っていた地域なので、とても嬉しいです。
 
次に、今回行くペイ・バスク地方の羊の硬いチーズも探しました。その中で幾つかの農家製のチーズを見つけることが出来ました。試しにそれぞれを数個輸入してみようと担当者に頼みました。そして、美奈子店長が、それぞれのラベルから生産者とその住所をメモします。ホテルに帰ってから地図でそれらの位置を確かめて、車で向かう旅程を組み立ててくれます。

ラベルを読んでメモする美奈子店長。正にチーズマーケットの頭脳です

こうして、2時間ほどで追加したいチーズがほぼ決まりました。これらのチーズは、8月27日に札幌に到着する予定です。

今回追加で仕入れた素晴らしいチーズの数々。帰国後に書類を揃えて輸入手続きに備えます。

4月に初輸入したエマニュエルさんのやぎのチーズ、とんがり帽子のようなコーンも入れました。また、セバスチャンさんの細長い筒状のやぎのチーズも仕入れました。私達もまだ食べたことの無いチーズが5、6種類も入っています。今からとても楽しみです。
 
8月は、市場の人たちも忙しくないようで、いつもよりゆっくりとお話しすることが出来ました。8月のフランスは、そうした穏やかな空気が流れていて、旅をするにもいい季節だと思いました。これからは、8月にはフランスに来られる様に仕事の段取りをつけて、計画的に働こうと思いました。


夏から秋においしいチーズを探しにパリのランジス市場に行きました。2007年8月