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クリスティーナさんからリュック種とピッショリーヌ種のオリーブの違いを畑で学びます。



6月18日(月)(2007)の朝10時、再びオリーブの協同組合に行きました。金曜日はあまり時間が無かったのでオリーブ畑を見ることが出来なかったので、今日案内してもらうことになりました。
 
案内してくれたのは、クリスティーナさんです。彼女は、農家ではなくて農業に関するいろいろな助言を農家にする仕事をしています。例えば肥料のやり方や剪定の時期や方法など植物を育てるために効率のいい方法をアドヴァイスしているそうです。

植物の生育の仕事をしているクリスティーナさん。いろいろな農家を回って剪定や農薬の散布や肥料の量などのアドヴァイスをしています。

まず、始めにとても古いオリーブの木のある畑を案内してくれました。それが下の写真です。樹齢が400年ということなので、日本では江戸時代の初期からあった木ということになります。木は上に伸びると収穫が大変になるので、上にではなくて横に横に伸びるように枝を剪定してきてこのような形になったそうです。

樹齢400年のリュック種のオリーブと美奈子店長。

次に若いオリーブの木のある畑にやってきました。下の写真の木で5年ほど経ったものだそうです。これぐらいなら私の庭にも植えられそうです。でも、札幌は寒いから枯れちゃいますね。

これで5年になるリュック種のオリーブの木と美奈子店長。

さて、今回の目的は、チーズマーケットで輸入してる2種類のオリーブの木の見分け方を勉強することでした。クリスティーナさんにその違いを葉の様子で見せてもらいました。下の写真で左側が、ピッショリーヌです。右がリュック種のオリーブです。

左がピッショリーヌ種の葉で、右側がリュック種のオリーブの葉です。

それでは問題です。下の写真の矢印の葉に注目すると、これは、どちらの品種でしょうか?

これは、葉の先端に近い部分が細いのでリュック種だと分かります。

正解は、右の葉に似ているので、リュックのオリーブだと分かりますね。
 
では、次の問題です。下の写真は、どちらのオリーブでしょうか?

これは、葉の先端に近い部分が太くなっているのでピッショリーヌ種だと分かります。

正解は、ピッショリーヌ種のオリーブです。葉の先端に行くほどに葉が徐々に広がっていて、先端では逆に絞れて細くなっているのが特徴です。
 
不思議なもので、5月に高知に行った時に牧野富太郎先生の植物園を見てから、植物のことにまた興味が湧いてきたので、今回はとてもいいチャンスでした。今こうしてオリーブのいろいろな品種を実際の畑で見ることが出来て、少しだけ先生のように新しい植物の様子が分かる喜びを私も感じることが出来ました。遠くから見れば、どの品種のオリーブも同じように見えますが、こうして手にとって近くで観察すると個々の違いがあることに気が付いて、とても面白いと思いました。知ることは、とても楽しいです。


クリスティーナさんからリュック種とピッショリーヌ種のオリーブの違いを畑で学びます。