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ANGELA NANNONI のオリーブオイルがおいしい理由・オリーブの品種について(イタリア・トスカーナ州 Pontassieve 2007年10月)



10月23日(火)(2007)の朝は、オリーブ畑を案内してもらいました。今回もその続きの話題です。下の写真のようにオリーブの木は、遠くから見てもすぐに見分けが付きます。と言うのも、葉の裏側が白っぽくなっているので、そのせいで木が写真のように白く見えるから見つけ易いのです。また、背丈が低く丸みを帯びているので、列車からの流れるような風景の中でもオリーブの木は見つけられます。

アンジェラ・ナンノーニさんのオリーブ畑。丘の南に面した緩やかな傾斜地にあります。

私達が訪れた日からあと10日ほどすると、オリーブの実の収穫が始まるそうです。アンジェラの所に来る前の標高が低い地域では、既に収穫をしている農家も見かけました。では、一体どんな品種のオリーブをアンジェラは栽培しているのかを詳しく見たいと思います。オリーブの木に近寄って見ると、下の写真のようにいろいろな色をしたオリーブの実が付いています。

色付くオリーブの実。いろいろな大きさや色があります。

品種を見るには、葉の様子(色、形、厚み)や枝に対しての葉の茂り方・付き方や実の様子などを見比べると違いが分かってきます。5月に行った高知にある「牧野植物園」や大学時代に使っていた植物図鑑などが、少し役に立っっているかなぁ?^^)それにしても、こうしてじっくりと植物を見比べる時間があることに日本の方向を向いて感謝しました。それでは、下に3枚の写真とコメントを載せておきます。3つの品種をまとめて写真にすれば、もっと分かりやすく成ったのになぁとこのページを作りながら反省しました。

 

1.Frantoio 種です。葉が大きく、表側が濃い緑色をしています。また、葉の裏は白っぽくなっていました。葉と次の葉との間隔が長いです。実は緑色でも黒色でも収穫して良いそうです。別の品種でPendorino 種というオリーブの木がありますが、この Frantoio 種とは受粉の相性が良いので、50本に1本の割合で、植えられているそうです。

 

2.Morellino 種です。1のフラントイオ種に似ていますが、こちらの方が葉も実も小さいです。この品種は、他の品種が近くに無くても結実しやすいそうです。つまり、受粉用の別の品種を必要としないそうです。

 

3.Leccino 種です。これは実が真っ黒になってからの収穫が良いそうです。大粒の実でした。写真の様に葉と葉の間が狭く、葉が密に茂っているという印象でした。この品種と受粉で相性がいいのは、Maurino 種という品種のオリーブだそうです。


どれも一見、同じように見えるオリーブですが、話を聞いてみるとこれほど多くの違いがあることに驚きました。アンジェラのオリーブオイルが、青々しい香りがして濃厚で複雑な味わいがする理由が、少しだけ分かった気がしました。農家の人とこうして畑を見て回り、話を聞けた事は、とても貴重な経験でした。アンジェラ、どうもありがとう!


ANGELA NANNONI のオリーブオイルがおいしい理由・オリーブの品種について(イタリア・トスカーナ州 Pontassieve 2007年10月)