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プレダッツォ(Predazzo)町では、グラナトレンティーノという超硬質チーズを作っています。2008年5月



5月13日(火)(2008)の朝8時、プレダッツォ町にあるチーズ工場にやってきました。前日の午後3時に一度訪問して、明日の朝にチーズの製造工程を見学さてて欲しいとお願いしておきました。「何時に来ていいですか?」と聞くと「10時頃」とい返事だったのですが、それだと工程が1度しか見られないと思った私たちは、「8時に来ても良いですか?」ともう一度聞くと、そのチーズ製造職人(Casaro)の人は、一瞬間を置いてから、「もちろん・・・いいよ。」とOKをくれました。少し私達のやる気が分かったのかもしれません。^^)

すらりと並ぶグラナトレンティーノ。良い香りがしてきます。

さて、このチーズ工場では、パルミジャーノレッジャーノにそっくりの超硬質チーズ、グラナトレンティーノを製造しています。その他にフォンタルとプッツォーネを作っています。どれも牛乳製のチーズです。製造工程をずらしながら、朝の製造工程で3種類のチーズ全てを作るのです。このやりくりの仕方が見られのも面白いのです。朝8時から見られれば、全工程を2回か3回見られるので、途中で写し忘れた工程や写りが悪かった写真を撮り直せるのです。2004年にモデナにあるパルミジャーノレッジャーノの工場を見学していた事が役に立ちました。(あの時は、朝6時半から途中3時間空けて、夜の7時半近くまで見ていました。)

CIBUS2008にもグラナトレンティーノの工場の一つが出展していました。チーズ工場からの風景。プレダッツォ町の郊外にチーズ工場はあります。

では、最初にこのチーズ工場のある風景をご覧下さい。左の写真が、工場の入り口です。その右手には、直売店がありました。あとでここの女性店員さんからいろいろなチーズの試食を頂きました。そして、上の右にある写真は、この工場の右側に広がる風景です。隣にはガソリンスタンドがあります。そして、何と言っても遠くに見える高い山に白い雪が見えるのが印象的です。そして、下の写真は、このチーズ工場の道をはさんで反対側の風景です。道の向こうには一面緑の牧草地がありました。ここのチーズ工場で使う原料の牛乳は全てこの町の農家から来ているそうです。小さな工場なので製造されるチーズも小量な為、日本へ輸出するのは難しそうです。これから何とかしたいとは思いますが、・・・・。少しでもいいので仕入れてみたいです。

緑に生い茂る山の上には、数段高い山が見えました。白い雪が眩しいぐらい良いお天気でした。

10時を過ぎた頃、チーズ製造が一段落しましたので、外に出ようかと思ったら、小学校1、2年生の見学グループがやってきました。こんな小さな時からチーズの製造工場の見学に来ているとは驚きました。ミルクが固まって出来たばかりのカードを先生からちぎってもらって食べていました。私が初めて茶摘をしたのは、昨年。45歳の時でした。こうして小さい時から美味しいチーズの味を覚えることは、とても良い経験になると思いました。少なくともペット飲料(清涼飲料水)の工場を見るよりはよっぽどいい体験だと思います。

20人ほどの小学生は、二人一組で手をつないで見学しています。先生は3人いました。

この工場では、朝8時から11時半まで3時間半も見ることが出来ました。写真も500枚ぐらい写しました。余りにも数が多かったので、SDカードメモリーが一杯になったり、電池が切れたりしました。その中のベストショットが下の写真です。Cazaroの後ろに見える銅釜から布で包まれたカードを取り出して、それをグラナトレンティーノの型枠に入れる工程です。この一つで50kg以上はあるので、大人2人でやらないと出来ない作業です。

このチーズも生乳で作られています。生乳のチーズはミルク本来の味が保たれていて、本当においしいと思います。

このチーズ工場の匂いも良かったです。後で試食させていただいた時、やっぱりどのチーズもとても美味しかったです。最初の一歩を工場の中に踏み入れた時の工場内の匂いで、美味しいチーズを作っているかどうかが分かるようになってきた気がします。別の機会にこの工場での3つのチーズの製造工程をご紹介したいと思います。


プレダッツォ(Predazzo)町では、グラナトレンティーノという超硬質チーズを作っています。2008年5月月