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モン・ドールチーズの製造工程5(モン・ドールを化粧箱に入れ出荷する編)



2月に訪問したモン・ドールの工場の報告として、モンドールAOCの作り方を5回にわたって解説して参ります。
最終回の今日は、モン・ドールを木箱に入れて出荷するまでの作業をご紹介します。



モン・ドールの出荷室。チーズマスターの厳しい目が光ります。

 

1.この写真の奥には、モン・ドールが旅立つ出口(トラックが来ます。)があります。ここでモン・ドールを出荷するための作業が行なわれます。

このモン・ドールの箱は、外注で作ってもらうそうです。

 

2.通路には、顧客が指定したそれぞれのモン・ドールの木箱が所狭しと並んでいます。つまり、木箱が違うモン・ドールでも、同じメーカー製のモン・ドールであることがあるのです。これは、モンドールに限らず全てのチーズに言える事ですが・・。

鋭利なナイフでした。そうでないとモン・ドールの樹皮を切ることは出来ません。

 

3.木箱に入れる前に、モン・ドールの回りに巻いてあるエピセアの樹皮の一部をナイフで切り取ります。

流れ出してくるのでは?と思うほど柔らかそうなモン・ドール。

 

4.こうすることで、モン・ドールの直径を小さくすることが出来るので、 木箱に入れ易くなるのです。

一つ一つ手作業で行なっていました。別のモン・ドールの工場では、機械が入れていました。

 

5.このように木箱にモン・ドールを片一方を先に入れ、エピセアの樹皮をカットした部分を最後に手で押し込みます。

モン・ドールのように柔らかそうな奥さんの手でした。

 

6.うーん、いい感じでモン・ドールが木箱におさまりました。

仕上げは、このラテンの血が流れているような陽気な奥さんの手にかかっています。

 

7.木箱に入れたモン・ドールをブラシを使って塩水で仕上げに磨きます。表面の白カビが取り除かれ、元々のベージュ色の美味しそうなモン・ドールの表皮が現れました。

うーん、お見事。おいしそうなモン・ドールになりました。

 

8.とてもキビキビとした作業をこなす奥さん達です。また、お願いしてシャッターを切らせてもらう時に手を止めてもらいました。ありがとうございます。

このモン・ドールは、フランス国内で販売されるようです。

 

9.うーん、一つ貰って帰りたいぐらい美味しそうなモン・ドールの仕上がり具合です。出荷時でモン・ドールの消費期限は、45日ほどあるそうです。

もちろん、このメーカーのモン・ドールは、ランジス市場にも出荷されています。

 

10.木の蓋は、底に敷いて写真のようにモン・ドールの表皮の様子が買うお客さんから見えるようなフィルム包装にします。この状態で冷蔵トラックに積まれ、ランジス市場などを経てパリやフランス中の店頭に並ぶのです。   (おしまい。)




モン・ドールチーズの製造工程5(モン・ドールを化粧箱に入れ出荷する編)