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イタリアで食べるなら、この品種のトマトがお勧めでおいしい



フランスやイタリアへ行くと、その街々で開かれる朝市に出かける事が楽しみの一つです。その中でもイタリアではおいしいトマトを探すのは大変です。何故ならイタリアでは実に多くの種類のトマトを見かけるからです。大きさや形はもちろん、味も違います。今回は、ボローニャ(5月2006)のメルカートで見つけた特においしいトマトをご紹介します。

Cilliegino di pachino という名のトマト。ミニトマトは列車の中でも食べられるので便利です。

まず、私達にもなじみの深いミニトマトが上の写真です。トマトを買った八百屋さんに聞いたところ、Cilliegino di pachino (1のトマトと呼びます。)といいます。買い物をする時は、パッキーノだけでも通じますが、実物を指差せば買えます。枝がとれたものもありますが、出来れば上の写真のように枝つきを選んだほうが、新鮮さの度合いが葉から読めるのでいいと思います。歯応えがよくてとても甘みのあるおいしいトマトでした。

Marsalino という名のトマト。これが好きです。ばあちゃんのトマトにそっくりの味でした。

次のおすすめは、上の写真のトマトです。実はこのトマトの名前を2年ほど前から探していたのです。ゴルゴンゾラの工場を見学に行った時にマッシモさんがミラノの郊外にあるメルカートに連れて行ってくれた時に食べてとてもおいしかったからです。名前を Marsalino (2のトマトと呼びます。) といいます。見た目は硬くて青みがかっていて酸っぱそうですが、実は甘くておいしいです。特徴は頭がツンととんがっている事です。そして表皮に張りがあり縦にスイカのような青スジが何本か見えるので分かると思います。このトマトは小さいですが、密度が大きく持つとずっしりと感じます。切ってみたら、なるほど隙間はほとんどなくて実が詰まっていました。私は見知らぬトマトを買う時には店員さんに、ドルチェ(甘い)?と聞きます。甘かったら、Si(はい)と答えてくれますし、そうでなかったり、料理に使うようなトマトですと、違うよと教えてくれます。(私の場合、詳しく言われても分かりませんが、単語を拾うとああパスタに入れるんだなぁとか炒めるんだなぁと納得しています。・・・・勉強をがんばるぞー。)

表面が波をうったような文様のあるトマト。これも新しい発見でした。

そして、今回発見したトマトが上の写真です。かぼちゃの様に表面に凹凸といいますかデコボコしているので見つけやすいと思います。このタイプには大きいのもありますが、旅の途中で食べ切るには、小さ目を選ぶのがお勧めです。これも甘くて、歯応えも良くて思わずうなってしまったおいしいトマトでした。名前は、・・・。すみません、聞くのを忘れました。次回にイタリアへ行った時に聞いてこようと思います。

さてこの3つのトマトですが、柔らかい順に左から並べると、1−3−2の順になります。甘みは甲乙つけがたいので、後は食べてお好きなトマトを選ぶのがいいと思います。

 

ヨーロッパにトマトが伝わる前は、トマトは食用ではなかったそうです。しかし、私は子供の頃に農家をやっていたばあちゃん(福井県の三方に住んでいました)が作ったトマトの味を知ってから、今までずっと食べてきました。それくらい好きな野菜の一つです。大きな桶にホースで地下水を注いで冷やした少し青臭くてガリガリとした食感のトマトが好きでした。今ではすっかりそんなトマトは見かけなくなりましたが、私の印象では2番のトマトがそれに近い味だと思いました。

 

明日には建前が始まります。落ち着いたら南向きの小さな庭を耕して、野菜の種をまこうと思います。今は庭が無くて2台分の駐車場しかありませんが、これから毎年庭いじりを楽しみたいと思います。



イタリアで食べるなら、この品種のトマトがお勧めでおいしい