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大きくなってモンドールの乳を出すモンべリアール牛の赤ちゃん(ドゥー県・ドゥー)



2月15日の午後に、協同組合の20軒の農家のうちの一軒を訪ねました。当たり前のことですが、牛舎にいるのは全てメス牛です。赤ちゃんが生まれるとミルクを出すメスは農家が育てます。しかし、オスだと・・・。そうです、肉牛としてすぐに売られるそうです。オスは、トホホな存在ですね?

うずくまっているモンベリアールの赤ちゃん牛。とても小さくてかわいい。


生まれるとすぐに両耳にナンバリングのタグが付けられます。これは何かと申しますと、この赤ちゃんが誰の子かを示しています。牛舎には、種付け用なのかオスが常に4頭混ざって生活しています。そして出産すると誰が父親だったのかをナンバリングの番号と赤ちゃんの名前と共に黒板に記録します。このナンバリングで、血統を明らかにしています。また、オス牛は2年ごとに農家どうして交換するそうです。(一番下の写真をご覧ください。)

おっぱいをくれるのだろうかとよってくる赤ちゃん牛

具体的にこの黒板を見ていきますと、例えば6511番の牛の赤ちゃんは、左端に書いてあるVで始まる名前をもらいました。6511の右にあるのが、お母さんの名前、その右にあるTEXASがお父さんの名前です。今シーズンの赤ちゃんは、頭文字をVにしているので、Tから始まるお父さんは、2年前に生まれた牛であることが分かります。その他のお父さんもTから始まる名前なので、同じ年に生まれた同級生?だと思われます。

ナンバリングで、血縁関係を明らかにします。


赤ちゃん牛は、生後しばらくするとお母さんから離します。初めはミルクだけで育て、やがてミルクと草を半々ぐらい与えて、次第に草を固めたペレット(カプセルの様な形)だけを食べられるようにして、最後には干草や生の草だけて育てるようです。赤ちゃんがいる場所は、日当たりのいい南側の場所にあり、冬でも少しは暖かいです。観察していると赤ちゃん同士が、本能なのでしょうか、お互いにお乳を飲もうと乳首を捜してなめ合っているのが、すこし可哀そうでした。こうした牛達のおかげでおいしいチーズが食べられるかと思いますと、ありがたく頂きたいと思いました。また、こうした農家のチーズを日本で広く紹介できるようにたくさん店頭で試食して理解してもらえるようにしようと思いました。


大きくなってモンドールの乳を出すモンべリアール牛の赤ちゃん(ドゥー県・ドゥー)