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オリーブオイルの保存方法

正解は、「右の写真」の方がいい保存場所です。

 
左の写真は冷蔵庫の中での保存ということなので、オリーブオイルにとってはよくありません。まして、エクストラヴァージンオリーブオイルの中でも特に高品質なオイルほど冷蔵庫での保存は向きません。

 
では、なぜ冷蔵庫が良くないかと申しますと、オリーブオイルは0度以下にならなくても固まってしまいます。オリーブオイルの種類によっても違いますが、10度以下で固まる事もあります。
 
栓を開けた後、しばらく(1ヶ月以上)お使いにならないようでしたら、冷蔵庫に入れて保存してもいいです。しかし、毎日お使いになるのでしたら、冷蔵庫での保存はお勧めしません。
 
理由は次のとおりです。まず、冷蔵庫から出して使うには、固まりが融けるまで待たなければならいので不便です。しばらくして融けてからオリーブオイルを注いで使います。使い終わったらまた冷蔵庫へ入れると固まります。この繰り返しがオリーブオイルの品質の低下を招くのです。個体→液体→固体→液体とその状態が一日に何度も繰り返されるとその度にオリーブオイルの体積が変わります。これは何を意味するかといいますと、オリーブオイルの分子がその都度、活発に運動したり・落ち着いたりを繰り返している訳なんです。すると、オリーブオイルの中に含まれていた美味しい香りの粒子も当然空気中に逃げやすい状態になっているのです。つまり、液体・個体を何度も繰り返す事は、「菜箸などでオリーブオイルを絶えずかき混ぜているようなもの」なので、オリーブオイルには良くないのです。この行為(液体→固体→液体)は、オリーブオイルを空気中の酸素と反応したり、熱を与えたりしているようなものなのです。かき混ぜれば、オリーブオイルの分子は活発に運動します。熱も受けます。安静にしていないので、当然風味は空気中に逃げて行き易いのです。
 
最後にオリーブオイルの保存場所として優れているところはどこかと考えますと、次のポイントをヒントにして、ご自宅で最適な場所をお選びになられるのがいいと思います。

 

1.室温でも、わりと涼しいところ。

2.匂いを発生する近くでないところ。

3.振動がないところ。

4.直射日光や強い光が当たらないところ。蛍光灯もよくありません。

5.平らな安定したところ。


 
もしも、ご自宅の流し台の下(上の写真で右側)がいいと思われても、蛇口から高温水が出る設備がある流し台ですと、その下の配管のそばでは意外と高温なので、こういう場所でのオリーブオイルの保存はお勧めしません。(右の写真は、レンジの下の流し台です。)


光を通さないセラミック製のオリーブオイル入れ
 
また、オリーブオイル入れに良いものは、上の写真のような陶磁器や陶器製のものがお勧めです。これですと食卓に置いたままにしても、光が入らないのでオリーブオイルが劣化せずに、品質が保たれます。その点で透明なガラスの容器はよくないのです。


オリーブオイルの保存方法