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オリーブオイルの使い方(パスタ料理で乳化させる方法)札幌リストランテ・テルツィーナ編



今回は、札幌のイタリアンレストラン、「リストランテ テルツィーナ」のシェフ、小川智司氏の
オリーブオイルの賢い使い方のテクニック、「パスタ料理でオリーブオイルを乳化させる方法」をお伝えします。

完成したお料理と小川シェフ

1.料理方法(一人分)

にんにくは焦がさないようにします。

 

1.風味付けに、一欠片のにんにくと鷹のつめ(種を出したもの)を使います。フライパンを傾け、弱火にしてにオリーブオイルを大さじ2杯を入れ、しばらくしてからにんにくを入れます。2分ぐらいした後で、鷹のつめも入れます。写真のような色になったらOKです。

具は何でもいいです。

 

2.フランパンを水平に置きなおし、具(手でちぎったオリーブとタラバガニの身)を入れ中火で炒めます。

具に火が入ったら、パスタの茹で汁を入れます。

 

3.弱火に戻して煮つめます。まもなくカニの香りが漂いますが、これを目安に別の鍋で茹でているパスタの茹で汁を100ccほどフライパンに加えます。

ここでにんにくのお役御免です。

 

4.茹で汁を入れて、1分ぐらいで先ほどのにんにくを取り出して捨てます。これで香りと共ににんにくのうまみも取るのです。

この色がついた水分ににんにくやかにうまみがたっぷりと入っています。

 

5.この時点でフライパンにあるオリーブオイルと茹で汁の量は、これぐらいあります。乳化させるとオリーブオイルとこのうまみのある水分が見事に合体して、パスタにまとわりつくのです。ここからが大事な工程です。

そのうまみの水分をフライパンに残さずに、パスタに絡めるのに、オリーブオイルを加えて乳化させる必要があるのです。

 

6.ここで、香り豊かなエクストラヴァージンオリーブオイルを大さじ3杯を加えます。そしてていねいにヘラを使いパスタと良く混ぜます。そしてフライパンを持って全体を奥から手前に回します。ここまでで30秒ぐらい。(フランパンをあおると云うそうです。)火加減は、中弱火のままです。

ぱさつかず、しっとりとしたパスタが出来ました。

 

7.中弱火であおっていると見る見るうちに5の写真ほどあった液体がほとんど乳化して見えなくなっています。これがオリーブオイルとうまみを含んだ水分が茹で汁の中のでんぷんを仲介にして乳化されたのでした。

腕の良さが、調理器具の綺麗さに表れています。

 

8.盛り付けを終えた後のフランパンの様子です。もう水分は残っていません。また焦げていないので、水分を煮詰めたのではないことが分かります。こうしてパスタには、カニのうまみを含む水分とオリーブオイルの香りが見事にパスタにからまったのです。






完成したパスタ、「タラバガニとオリーブのアーリオ・オーリオ・スパゲッティーニ・ペコリノ風味」



オリーブオイルの使い方(パスタ料理で乳化させる方法)札幌リストランテ・テルツィーナ編