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パルミジャーノの作り方3(一つのカードから2つのパルミジャーノにします)



今回は、銅釜の底から引き上げた大きなカードから2つのパルミジャーノに分けて、型枠に入れる前までを見ていきます。全工程の中でもパルミジャーノレッジャーノの品質を大きく左右する部分のようで、一段ときびきびした作業で臨まれておられました。では、ゆっくりとご覧ください。




パルミジャーノレッジャーノ2個分の大きなカード。

 

1.いよいよこのカードを2つにしていきます。その前に、一枚の麻の布を広げて受けられる様に準備しておきます。

狙いをつけてパルミジャーノレッジャーノのカードを切ります。

 

2.大きなナイフでカードを2等分します。木綿豆腐よりすこし硬いぐらいなので、簡単に切れます。

カードの受け渡しも、あうんの呼吸で無事成功しました。

 

3.1の写真の麻の布を釜の中で広げ、切った半分を受け取ります。この時、2人がそれぞれの布の角を持ち、パルミジャーノレッジャーノを間に挟みながら受け渡しをします。

2人がそれぞれにカードを包み込みます。

 

4.それぞれの麻の布でカードを包み込んて、強く絞り込みます。

表面に割れが出来ない様に注意しながら形を整えます。

 

5.釜のヘリで切り取られた部分のカードを押し当てながら、パルミジャーノレッジャーノ本来の太鼓型になるように形を整えます。

 気合を入れて、重いカードを持ち上げて縛りつけます。

 

6.それぞれを渡してある鉄棒にくくりつけてぶら下げます。これでほぼ完成です。後はパルミジャーノレッジャーノの型枠に入れるだけです。

美味しいミルクで作るチーズは、カードの段階でもおいしいです。

 

7.これがパルミジャーノレッジャーノのカードです。ゴムのように弾力があり、食べるとミルクの甘みを感じます。はちみつをつけて食べたいなぁ。

一連の作業を見守る美奈子と工場のオーナーのリーノさん。

 

8.3つの銅釜の前にパルミジャーノレッジャーノの型枠を3個ずつ並べた台を設置します。

製造過程では常に時間を確認しています。

 

9.朝6時半ぐらいから始まったパルミジャーノレッジャーノ作りもここまでの製造過程だけで約3時間が経ったことになります。




・第1話;「パルミジャーノレッジャーノの外形をぐるっと紹介します。」 


・第2話;「パルミジャーノレッジャーノの表面にあるスタンプや焼印 その1」


・第3話;「パルミジャーノレッジャーノの表面にあるスタンプや焼印 その2」


・第4話;「いろいろなパルミジャーノレッジャーノ。えっ? 」


・第5話;「パルミジャーノレッジャーノになれなかったチーズの保管棚 」


・第6話;「パルミジャーノレッジャーノの牛が食べるもの 」


・第7話;「パルミジャーノレッジャーノの牛の生活 」


・第8話;「パルミジャーノレッジャーノの牛の品種 」


・第9話;「パルミジャーノレッジャーノを作る朝と夕のミルクと銅丸釜 」


・第10話;「パルミジャーノの作り方1(ミルクを銅釜で固めます編) 」


・第11話;「パルミジャーノの作り方2(銅釜からカードを出します編)」


パルミジャーノの作り方3(一つのカードから2つのパルミジャーノにします)