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パルミジャーノの作り方5(これで午前中の作業が終了します。)



前回までのお話はパルミジャーノレッジャーノのカードを釜から出して、型枠に入れるところまででした。今回は、その続きです。では、ごゆっくりご覧ください。




パルミジャーノレッジャーノの個々のナンバリングが示してある名札。カゼイン(蛋白質)でできています。

 

1.これは、パルミジャーノレッジャーノに必ず付ける名札です。パルミジャーノレッジャーノ協会(CFPR)の文字と通し番号が見えます。この札を付けることで、数年たった後でも、どこの工場で作られたパルミジャーノレッジャーノなのかが分かります。

チーズを包む布がきれいです。作業の合間に次に使う布を小まめに洗濯していらっしゃいました。

 

2.重石を置いて約1時間ほど経ちました。これから布を交換して、1の名札を付ける作業に移ります。(この一時間の間も職人さんは、隣にある直営店でチーズの包装や出荷の準備などの仕事をしていらっしゃいました。)

チーズから出来立てのおからの様に湯気が立ち昇ります。

 

3.まず、重石を外し、布をめくります。めくったとたん湯気が立ち上ります。まだまだ、チーズは温かいです。

チーズマーケットにある2年経ったパルミジャーノレッジャーノにもこの名札がありました。

 

4.ここで先ほどに名札をパルミジャーノレッジャーノに載せます。

気持ちのいい散髪屋さんのようにきれいな布で包んでくれます。

 

5.そして、上から新しい布を被せます。(こういう細かいところを面倒くさがらずにきちっとやることが高品質のパルミジャーノレッジャーノにつながるのだと思います。)

ここで布のたるみがないかチェックしています。OKですとチーズを裏返しにします。

 

6.さらに型枠を上からはめ込みます。そして、よっこいしょと裏返しにします。

さいど、布のたるみやしわがないか調べます。

 

7.そして、枠に合うようにカードを押し込めて形を整えていきます。最後に布をきれいに折りながら巻いていきます。布にしわがあるとパルミジャーノレッジャーノの側面にそれが模様となって表れてしまうので、慎重に行なっていらっしゃいました。仕上げに再び重石を置きます。

たった6個。でもどのチーズも立派なパルミジャーノレッジャーノになるんです。大量生産はいけません。

 

8.これが今日作ったパルミジャーノレッジャーノです。確かに6つしかありませんね。銅釜3つ分です。

今日の仕事が終わるのは、夜の8時近くの予定です。うーん、働き者だなぁー。

 

9.ここまでの製造過程が終わる頃には、もうお昼になっていました。でも、昼食はまだまだ先のようです。うーん、今朝はホテルでご飯が食べられなかったので、お腹が鳴っています。(実際に食べられたのは、午後2時でした。)




・第1話;「パルミジャーノレッジャーノの外形をぐるっと紹介します。」 


・第2話;「パルミジャーノレッジャーノの表面にあるスタンプや焼印 その1」


・第3話;「パルミジャーノレッジャーノの表面にあるスタンプや焼印 その2」


・第4話;「いろいろなパルミジャーノレッジャーノ。えっ? 」


・第5話;「パルミジャーノレッジャーノになれなかったチーズの保管棚 」


・第6話;「パルミジャーノレッジャーノの牛が食べるもの 」


・第7話;「パルミジャーノレッジャーノの牛の生活 」


・第8話;「パルミジャーノレッジャーノの牛の品種 」


・第9話;「パルミジャーノレッジャーノを作る朝と夕のミルクと銅丸釜 」


・第10話;「パルミジャーノの作り方1(ミルクを銅釜で固めます編) 」


・第11話;「パルミジャーノの作り方2(銅釜からカードを出します編)」


・第12話;「パルミジャーノの作り方3(一つのカードから2つのパルミジャーノに)」


・第13話;「パルミジャーノの作り方4(カードをレッジャーノの型枠に入れます。)


パルミジャーノの作り方5(これで午前中の作業が終了します。)