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パルミジャーノの作り方6(パルミジャーノ・レッジャーノの外周に刻印をつける工程)



今回のお話はあのパルミジャーノレッジャーノのぐるりに付いている刻印がどのような工程で生まれるのかについてのお話です。現在の時刻は夜の7時を回ったところです。このあと夕方のミルクを受け入れてパルミジャーノレッジャーノのチーズ工場の長い一日が終わります。では、ごゆっくりどうぞ。




パルミジャーノレッジャーノの刻印の元になるプラスチック製の原版です。製造年月と製造者番号、製造年の部分はその都度交換できるようになっています。

 

1.パルミジャーノレッジャーノの第2話でありました刻印は、写真の様なプラスチックの原板をパルミジャーノレッジャーノがまだ柔らかい時にぐるりと巻きつける事で出来ます。

刻印の原版の一部分です。この写真の中央の楕円形のスペースは、合格したときに押される焼印の為にあります。

 

2.原版には、月や年など変更が必要な部分は、このように取り外しがしやすくなっています。はんこと同じ原理で反対側から見た時の文字や数字の形になっています。

消毒した原版を6つのパルミジャーノレッジャーノの型枠に並べます。

 

3.いよいよ原版をパルミジャーノレッジャーノの側面に取り付けていきます。6このパルミジャーノレッジャーノに6個の原版を並べます。

型枠の紐を緩め枠を外します。

 

4.昼ぐらいから約7時間縛ってあった型枠の紐を緩めて外します。そして、原版でパルミジャーノレッジャーノを包みます。

パルミジャーノレッジャーノに刻印を巻き付け、再び型枠の紐を締めて固定します。

 

5.また、型枠を上からはめ込み、軽く紐を縛ります。

パルミジャーノレッジャーノをひっくり返して上下を逆にします。

 

6.ここで上と下を入れ替えるために、持ち上げて逆さまにします。

午前中に付けた各パルミジャーノレッジャーノ固有の番号が入った名札が本体にくっついていました。

 

7.午前中につけた名札がしっかりと付着しているのが見えます。ここでさらに紐をきつく縛り、型枠にパルミジャーノレッジャーノを固定します。

重石をして明日の朝まで室温でゆっくりと固めていきます。

 

8.重石を上から載せて今日の作業はこれでほぼ終了しました。4月中旬ですが、太陽は地平線近くまで落ちてきました。そろそろ、道路を挟んだ隣にある牧場からイヴニングミルクが到着します。




・第1話;「パルミジャーノレッジャーノの外形をぐるっと紹介します。」 


・第2話;「パルミジャーノレッジャーノの表面にあるスタンプや焼印 その1」


・第3話;「パルミジャーノレッジャーノの表面にあるスタンプや焼印 その2」


・第4話;「いろいろなパルミジャーノレッジャーノ。えっ? 」


・第5話;「パルミジャーノレッジャーノになれなかったチーズの保管棚 」


・第6話;「パルミジャーノレッジャーノの牛が食べるもの 」


・第7話;「パルミジャーノレッジャーノの牛の生活 」


・第8話;「パルミジャーノレッジャーノの牛の品種 」


・第9話;「パルミジャーノレッジャーノを作る朝と夕のミルクと銅丸釜 」


・第10話;「パルミジャーノの作り方1(ミルクを銅釜で固めます編) 」


・第11話;「パルミジャーノの作り方2(銅釜からカードを出します編)」


・第12話;「パルミジャーノの作り方3(一つのカードから2つのパルミジャーノに)」


・第13話;「パルミジャーノの作り方4(カードをレッジャーノの型枠に入れます。)」


・第14話;「パルミジャーノの作り方5(これで午前中の作業が終了します。)」


パルミジャーノの作り方6(パルミジャーノ・レッジャーノの外周に刻印をつける工程)