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パルミジャーノレッジャーノの表面にあるスタンプや焼印1



2回目の今日は、パルミジャーノレッジャーノの表面にあるさまざまなスタンプや焼印について考えて見ます。そこからおいしいパルミジャーノレッジャーノになるために過程を考察します。


パルミジャーノレッジャーノ協会の刻印です。

 

まず、上の写真です。これは、チーズを作る第一日目に出来る刻印です。パルミジャーノレッジャーノにぐるりと巻く柔らかいプラスチック製の道具(巻きすのようなものです)には予め刻印したい文字が突起していて、それがまだ柔らかい時のパルミジャーノレッジャーノの表面に文字となって写し取られます。詳しくは、後日ご案内します。さて、この刻印は何かと申しますと、作られた年(2002年)とパルミジャーノレッジャーノ協会の管理を受けていることを示しています。

 

以下の写真は、知っておきたいパルミジャーノレッジャーノの刻印やスタンプです。一つ一つにはちゃんと意味があるのです。



これぞ、正にパルミジャーノレッジャーノであることをあらわす焼印です。

 

1.パルミジャーノレッジャーノが作られてから一年ほどが経つと、パルミジャーノレッジャーノ協会の職員が、パルミジャーノレッジャーノの出来具合を各工場に直接見に来ます。そして、それが良いパルミジャーノレッジャーノであれば、このような焼印を押してくれるそうです。もしも落選すると、・・・別の人生、いや違うチーズになってしまうのです。

一時的に押すパルミジャ合格したーノレッジャーノであることをあらわすスタンプです。

 

2.このような緑色のスタンプは、あまり見かけることはありませんが、何なのでしょうか? 上の1でご紹介した刻印は、パルミジャーノレッジャーノ協会の職員が、各チーズ工場で検査してそれがOKなら、その場でそのチーズに焼き印をします。しかし一度の検査で見るパルミジャーノレッジャーノは500個以上もあるので、もしも1個に1分もかけていたら、検査が8時間以上になってしまいます。そこで時間節約の為にこのスタンプが役に立つのです。検査官がOKなら、すかさずこのスタンプをポン。そして、このスタンプを見て別の協会の人がまとめて焼印を後から押していくのです。つまりこれは、時間節約のために分業して検査をする時に使う一時的な合格スタンプだったのです。パルミジャーノレッジャーノは2年ぐらい一定の間隔で外側を磨くので、年数が経つパルミジャーノレッジャーノでは消えていることもあります。

 

3.これはチーズマーケットの常連のお客様でしたら、答えは簡単ですね。そうです、このパルミジャーノレッジャーノが作られた年と月を示してある刻印です。02は、2002年。DICは、12月を表しています。今は2005年の4月ですから、28ヶ月ぐらい経ったパルミジャーノレッジャーノです。36ヶ月、つまり丸3年が経つ今年の12月にカットして販売したいと思います。どんな味なんでしょうか? どうぞお楽しみに。




・第1話;「パルミジャーノレッジャーノの外形をぐるっと紹介します。」に戻る。

 


パルミジャーノレッジャーノの表面にあるスタンプや焼印1