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ブリアサヴァランの品質管理と熟成の方法(後編)



1回目に続いて今回は、ブリアサヴァラン・アフィネの品質管理の方法を写真を見ながら解説します。


ブリアサヴァラン・アフィネをキッチンペーパーで包み込みます。

 

1.表の面の水分をふき取ると、裏の面も同じようにふき取ります。そして、側面も軽くペーパーをあてがい、水分を吸い取ります。

ペーパーを剥がす時にどれ位水分が取れたかと見ています。

 

2.ブリアサヴァランをしばらく(1,2分ぐらい)ペーパーで包んだままで置き、その後でペーパーを外します。

これからゆっくりと静かに熟成するのを待ちたいと思います。

 

3.ステンレス製のトレーに今度はチーズペーパーを敷き、その上にブリアサヴァランを載せます。チーズペーパーにするのは、今後チーズから過剰に水分を吸収しないようにするためです。

なるべく長時間のラップ包装をしないことが大切です。

 

4.この状態で一晩、冷蔵庫に入れます。直ぐにラップなどはしません。落ち着いてから、なるべくそっと軽く包む程度にします。販売する金曜と土曜日には、きちっとラップをしてチーズの状態がお客様から見え易いようにします。閉店すると、直ちに新しいラップに交換しています。




この様にチーズマーケットで販売しておりますカットチーズは手間がかかるのです。カットを必要としない箱に入ったチーズ(特急チーズ)をそのまま売るのとは全然違うのです。(チーズマーケットのお客様は味の違いをよく理解されていてカットチーズを注文される方が多いです。)でも、こうした手間を掛けることで、チーズをよりよい状態に保ったり、回復させることが出来ます。今回のお話から、「ナチュラルチーズは、缶詰のように誰がいつ何処で売っても同じ味というわけには行かない。」という事が、お解りいただければ幸いです。「どうせチーズを買うならチーズマーケットで。」ともっと言われるように頑張りたいと思います。でもたくさん売りたいとは思っていません。今のペースで十分なのです。
            


ブリアサヴァランの品質管理と熟成の方法(後編)