| TOP |  通販方法 |  カレンダー | 会社案内 | これぞチーズ専門店 | チーズフォンデュ | ピザとチーズ料理 | チーズの産地とリスト | 商品を探す | サイトマップ | もくじ |
| チーズとオリーブとオリーブオイルのクイズ | おいしい食品の話 | ナチュラルチーズの図鑑 | 仕入れの旅 | 日本と世界の旅 | ユーロの旅と知恵 | 豪州の旅と知恵 |
イタリア食材 | トリュフ&ポルチーニ | エクストラヴァージンオリーブオイル1 | エクストラヴァージンオリーブオイル2 | 特選イタリアワイン | 特選プロセッコ | 社長の特選食品 |
| モン・ドールとヴァシュラン・モンドール | 日本酒に合うチーズ | 社長の好きなチーズベストテン | チーズペーパー | チーズフォンデューの土鍋 | オリーブの木製品 | 吉武果樹園の梨 |
チーズセット | 軽い白カビ |  重い白カビ |  軽いブルー |  重いブルー |  軽いウォッシュ |  重いウォッシュ | フレッシュ・クリーム | ランジス市場のチーズ |
ヤギ乳1 |  ヤギ乳2 |  ひつじ乳 | フランスのハード  | スイスのハード  | イタリアのハード  | オランダのハード  | スペインのハード  | ポルトガルのハード  | イギリスなどのチーズ |

6月(2010)フランス・アリエージュ県のやぎと羊のチーズの旅日記



TRANSHUMANCES とは、各農家の羊を集め、夏場の数ヶ月間だけ羊飼いにお願いして山で放牧してもらう為に、みんなで歩きながら羊を山に移す行事です。ここピレネー地方では、TRANSHUMANCES は5・6月から始まります。

 

このコーナーでは、年に4〜5回訪ねているヨーロッパ各地から、旅の様子を現地よりすぐにレポートしています。今回は、フランスのアリエージュ県を回ります。ピレネー山脈に面したこの地方では、羊ややぎを飼い、そのミルクでチーズを作る農家が点在しています。ランジス市場でも見かけたそれらの生産者を訪ねてその美味しさの秘密に迫りたいと思います。また、各地のマルシェを訪ねて、食文化も見たいと思います。



今日のチーズマーケット

なんとか札幌に帰ってきました。土曜日に参加した Transhumance では、あいにくの雨での慣れない
山登りだったので、筋肉痛に発熱・頭痛がしてとても辛かったです。その分貴重な経験が出来ました。6.21(22:00)
アリエージュ(フランス)のチーズの旅13

こんな山奥にダムが、・・・と思うほど奥地です。天気が悪かったら遭難しそうなほど厳しい自然です。


16(水)、マルシェを見た後、土曜日に参加する Transhumance の下見をしました。スペインとの国境に近い山脈まで車で登りました。Pla de l'Isard にあるダムで、標高は1,500mもあります。周りの山を見れば、2,500m から 3、000mもあります。6月なのに残雪が見えます。ここを朝8時からスタートして、夕方16時までハイキングをします。1,300頭の羊と羊飼いのムッシュと一緒に登るのです。この旅で最も楽しみにしていた行事です。果たして完走できるのか? 6.18(7:00)

アリエージュ(フランス)のチーズの旅12

タラスコンのマルシェで見つけた郵便ポストに貼る名札を作る金物屋さん。写真の黄色い看板にその事が書かれています。


16(水)の朝、Tarascon-sur-Ariege のマルシェに行きました。買いたいチーズは無かったですが、素敵な物がありました。郵便ポストに貼る名札です。名札には、Mr(ムッシュ)、Mme(マダム)の順で YAMAMOTO とあり、下の行が TOMOSHI & MINAKO と刻まれています。とても嬉しいおみやげです。このフランスの字体は日本で見かけるアルファベットと違って独特の字体で柔らかい感じがします。お値段は15ユーロ。30分ぐらいで作ってくれました。おじさん!どうもありがとう。帰国したらチーズマーケットの店のポストに貼りますね。6.17(19:00)

アリエージュ(フランス)のチーズの旅11

アルピーノ種とザーネン種のやぎを飼育しています。


14(月)は雨が一日中降り続きました。薄着だったせいもあって、寒くて頭と体が動きません。札幌よりも寒いです。そんな中、CastelnauーDurban の山間にあるやぎの農家を訪ねました。エディットさんはオーガニックでチーズを作っています。驚いたことにやぎ小屋の中に二階部分を作りそこに家族が住んでいます。これならやぎを見る為にいちいち外に出なくて済むので、雨にも濡れません。やぎは雨が嫌いで、その分餌を食べなくなって、搾乳量も減るそうです。6.17(7:00)

アリエージュ(フランス)のチーズの旅10

美奈子店長よりも2つ若いソランジュさん。夫のブルーノさんとは同じ48歳でした。


15(火)朝は昨日からずっと降る雨でとても寒いです。9時半頃に標高千mにあるソランジュさんのチーズ工房を訪ねました。ソランジュさんはやぎのフレッシュチーズもいろいろな形で作っています。ドーナツ型やクロタンやサンマルスランのような平べったいものなどもあります。一つ一つの作業がとても丁寧でした。写真は、型枠で固まったチーズに初めて塩をふる作業です。明日、チーズを裏返ししてから底の部分に塩をふるので、計2回ふることになります。MASSAT にあるあの美味しいレストランのチーズプラトーにもソランジュさんのやぎのチーズが登場します。夫のブルーノさんの営業力と相まってチーズを卸す業務店数もこの15年で安定し、充実した仕事をされていることが良く分かりました。6.16(21:00)

アリエージュ(フランス)のチーズの旅9

この他に搾乳後に乳首につける赤チンのような薬もありました。4つの乳首の様子を見て、搾乳をしない乳首もあります。最後に手で搾って準備完了です。


14(月)朝、ST.GIRONS の東 LESCURE にある「農家へいらっしゃい」の農家さんを訪ねました。ちょうど搾乳中でした。左右のゲージに4頭ずつの牛が入り、計8頭の搾乳を二人で行います。フランスでは生乳の牛乳が販売可能ですが、一体どの様に搾乳しているかを、農場に行く度に見てきました。今回、いい写真が撮れたのでUPします。まず、写真の様な乳首全体がすっぽりと入る器具で消毒をします。しばらくこの泡が乳首に付くので、消毒がより効果的です。その泡を別の人がペーパータオルで丁寧に拭き取ります。と同時に、乳首に付いた汚れも取り除きます。そして、搾乳する前に乳首を摘まんで、乳頭近くに溜まった牛乳を搾り切ります。これで乳頭近くにあった雑菌がある可能性の牛乳が、体の奥にあるきれいな牛乳で洗い出せます。そして、いよいよ搾乳機具を4つの乳首にあてがい、きれいな牛乳が搾れるのです。たったこれだけなのに、日本では雑菌が多くて生乳が販売できないようですが、ここフランスではこうして風味豊かな生乳を頂けるのです。果たしてその差は何なのでしょうか? 6.16(7:30)

アリエージュ(フランス)のチーズの旅8

サービスをしてくれたお嬢さん。笑顔がとても可愛いです。チーズプラトー。地元産のチーズが揃っています。青かびや白カビ、ウォッシュチーズなどはありません。


14(月)の夜は MASSAT のレストランで食事を摂りました。私が選んだ25ユーロのメニュには、チーズも入っています。肉料理の後はいよいよチーズです。この場面でいいなぁと思ったことが3つありました。まず、チーズが載っている板が、黒い岩盤製だったことです。この板はチョークでそれぞれのチーズの名前が書けるので便利です。次に、板が岩なのでひんやりとしていてチーズをいい状態に保てます。さらには黒い板なので、どのチーズも映えます。これは、札幌のレストランさん達にも教えてあげたいチーズのサービス方法だと思いました。出てきたチーズは牛乳製と羊乳製とやぎ乳製と混乳(羊+牛)製などの5種類のハードタイプとやぎのフレッシュチーズでした。このやぎのチーズは、ソランジュさんのものでした。フランスでは地方にあるレストランでは、その地元で作られるチーズだけを出すことが多いです。ここでしか食べられないチーズばかりだったので、ありがたかったです。6.15(21:00)

アリエージュ(フランス)のチーズの旅7

写真の右端の牛なんて、顔や角は道路にはみ出しています。とても怖い光景でした。でも、牛はあまり気にしていない様子です。


目を疑う光景でした。それは、Massat から 標高千二百mの峠越えをして Tarascon-s-Ariege に下りる県道の一つ目のU字カーブにさしかかった時です。初めは大きな白い岩かと思ったら、500kgもあろうかという大きな牛が20頭ほど道路脇に座っていました。柵やガードレールもないので、車の音に驚いて立ち上がって道路に入ってきたら、車にどかんとぶつかります。これは、ひょっとしてドライバーに安全運転をしてもらう為のフランス警察の作戦?かと思うほど、このカーブでどの車もスピードを落としてしまいます。大らかと言うか気にしないお国柄と言うか。こんな道路は、初めてでした。6.15(20:00)

アリエージュ(フランス)のチーズの旅6

チーズ作りはもう15年ほどになるというソランジュさんご夫妻。山の恵みの果物でジャムも作っています。


ついに標高1,000mにあるやぎのチーズ工房に辿り着きました。チーズマーケットで輸入しているやぎのハードチーズを作る奥さんのソランジュさんとブルーノさんです。写真の様に隣の山々と高さと目線が同じです。近くの空を雲が横切って流れていきます。日本ではまるで仙人しか住まない様な高地です。行く途中で何度も不安になりました。そして、それらしい建物を見つけて車を降りようとすると、この大きなピレネー犬が吠えているので、降りられません。しばらくして犬が遠ざかった隙に、奥さんに声を掛けて無事会うことが出来ました。今は、日曜日の昼なので、次の火曜日の朝にチーズを作る様子を見せてもらう約束をして別れました。とても楽しみです。6.14(18:00)

アリエージュ(フランス)のチーズの旅5

羊のチーズを作って3年のスィリルさん。3歳の男の子のお父さんです。


MASSAT のマルシェに行きました。チーズを作る農家の人が店を出しているかと思いました。やっぱり、いらっしゃいました。羊のフレッシュチーズを作っているスィリルさんです。これから見学に行ってもいいかと尋ねると快くOKを頂きました。ここから5kmほど山側に上った町 TOUROUN です。午後4時の約束なので、それまでに明日に泊まるホテルを探しに行きます。ネットや電話が使えないので、一軒ずつ車で訪ねて回りました。6.14(18:00)

アリエージュ(フランス)のチーズの旅4

Transhumance は、6月の週末に行われています。


Transhumance という行事を見る為に Seix 村にやってきました。この季節になると山に放牧する前に全農家の羊や牛が一ヶ所に集められるのです。一般人も希望すれば、数十キロ手前の町から羊や牛と共にハイキングしてこの町まで歩けます。今日はこの村がゴールなので、多くの見物客が商店街の両脇に溢れ、羊などの到着を待っています。臨時のおじさんアナウンサーが、興奮気味に「まもなくやってきます!」と大きな声で叫ぶと、先頭に立つ3人の羊飼いのおじさん達の後から羊がどどどと小走りに道幅いっぱいに通り過ぎます。その隊列は迫力満点。また、つながれていない牛や馬が走る時は、怖いくらいです。体がとても大きくて、また興奮しているのか落ち着きが無くて、道端に立つ私達にぶつかりそうです。思わず立て看板の陰に隠れるほどでした。それほど間近を通るのです。フランスでは田舎に活気があって、この様に昔ながらの第一次産業が脈々と続いているのが素晴らしいです。6.13(18:00)

アリエージュ(フランス)のチーズの旅3

ランジス市場で新しいチーズの仕入れをしました。


11(金)の朝、ホテルに迎えに来てくれたサンドラさんと一緒にランジス市場にある3つの卸売り会社を訪ねました。チーズとオリーブとフォアグラの会社です。今後の輸入の為に大きな粒のケーパーとバニラビーンズ、ピスタチオのオイルなどを探しました。そして、チーズもいろいろと美味しそうなのが見つかりました。コルシカ島産のフルール・ド・マキやブルビ・デュ・ベリー、ガレ・ド・ガショーン、ロカマドゥールやトーピヌットなどすぐにでも食べたいくらいです。また、フロマージュブランも20%と40%の乳脂肪分も試しに仕入れました。羊のハードやドネさんのチーズもあります。到着が楽しみです。6.11(14:00)

アリエージュ(フランス)のチーズの旅2

旅にはナイフとジュースの搾り機をどうぞ。


無事、パリのオルリー空港に着きました。今朝のごはんは、マンゴー、トマトとオレンジジュースです。自分で搾りました。昨夜スーパーでコートジボアール産のマンゴーとスペイン産のオレンジを買いました。ここ最近の旅先での朝食は、こんな感じです。野菜もマルシェで地元産を買って、持参したざるで洗ってサラダにして食べています。お陰で旅先でも体調が良いです。6.11(7:40)

アリエージュ(フランス)のチーズの旅1

.無事、成田空港に着きました。これからJL405便で、パリに向かいます。昨日も配達が 多くありました。本当にありがたいことです。飛行機の中では、ネットも無いので、心穏やかに休めます。明日の朝には、ランジス市場でチーズを見に行きます。6.10(10:30)


6月(2010)フランス・アリエージュ県のやぎと羊のチーズの旅日記